「鋭意」という言葉には、「気持ちを集中して励むこと」という意味があります。
物事に集中し努力することを表現するときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「鋭意」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「鋭意」の意味は『気持ちを集中して励むこと』
鋭意の読み方は「えいい」です。
「鋭」は中学1年生、「意」は小学3年生で習う漢字で、
- 「鋭」は 鋭いこと・鋭いさま
- 「意」は心に思うこと・気持ち・考え・意見
の2つが合わさってできた言葉です。
『鋭意』には
- 気持ちを集中して励むこと
- 専心
などの意味があります。
「鋭意」の正しい使い方を例文で紹介!
「鋭意」は、集中して真剣に取り組んでいることを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
お客様に喜んでいただけるよう、鋭意努力いたします。
例文②
今後も顧客満足度向上に為に、鋭意努力していきます。
例文③
その案件に関しましては、鋭意検討中でございます。
例文④
新商品の完成を目指し、鋭意研究に励みます。
例文⑤
息子は、将来のために鋭意トレーニングに励むと言っていた。
【鋭意を使う時の注意点】
「鋭意」は気持ちを集中して励むことという意味で、全力を尽くして取り組むことや心を一つにして努力することを表すときに使われます。
ビジネスシーンでも「頑張ります」「前向きにやっていきます」というようにポジティブな意味合いで使われることが多い言葉です。
そして、「鋭意努力する」「鋭意検討する」「鋭意作成中」など副詞的な使い方が多く単独で使われることはありません。
「鋭意」の類義語・言い換え5選
『鋭意』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 一生懸命
- 熱心
- ひたむき
- 専念
- 精一杯
類義語①一生懸命の意味
一生懸命(いっしょうけんめい)とは、全力を尽くして物事に取り組む様子を表す言葉である。
引用:weblio辞書
高校生が一生懸命練習している姿を見ていると、本当に美しいと思う。
類義語②熱心の意味
ある物事に深く心を打ち込むこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
息子が熱心にテレビを見ているなと思ったら、ゲームについての番組でした。
類義語③ひたむきの意味
彼女はひたむきに仕事い打ち込んでいるようだ。
類義語④専念の意味
大学を受験しようと思っているので、これからは勉強に専念します。
類義語⑤精一杯の意味
持っている力のすべてを出すこと。力のかぎり。できるかぎり。
引用:goo辞書
娘は、精一杯頑張ったからご褒美をあげたいと思っています。
「鋭意」と「誠意」の違いは?
「鋭意」と「誠意」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「鋭意」には気持ちを集中して励むことという意味がありますが、
それに対し「誠意」には、私利・私欲を離れて、正直に熱心に事にあたる心・まごころという意味があります。
どちらも気持ちや心の意味を持つ「意」が使われていますが、「鋭意」は気持ちを集中して励むことを表現したい時に使われる言葉です。
一方で「誠意」は私利私欲な考えを離れて、嘘偽りのない正直な態度で接する心を表現する時に使われます。
「鋭意」は英語で『eagerly』
鋭意は英語の『eagerly』に言い換えることができます。
英語の『eagerly』には
- 熱心に
- しきりに・切に
という意味があります。
「鋭意」の対義語・反対語はありません
鋭意の対義語は、ありません。