「燦々」という言葉には、「太陽などが明るく光り輝くさま」という意味があります。
太陽が降り注ぐ様子を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「燦々」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「燦々」の意味は『太陽などが明るく光り輝くさま』
燦々の読み方は「さんさん」です。
明確な語源や由来はありませんが、「燦」と「々」のそれぞれの意味は、
- 「燦」は、輝いて鮮やかなさま
- 「々」は、同じ漢字や仮名を重ねるときに用いる符号
この2つが合わさってできた言葉です。
『燦々』には
- 太陽などが明るく光り輝くさま
- 彩りなどの鮮やかで美しいさま
などの意味があります。
「燦々」の正しい使い方を例文で紹介!
「燦々」は、太陽などが明るく光り輝くさまを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
燦々と太陽が輝いている。
例文②
まだ4月なのに、燦々とした日差しが暑い。
例文③
彼の笑顔は、ひときわ燦々と輝いて見える。
例文④
雨続きで、燦々とした太陽が恋しい。
例文⑤
燦々たる太陽が校庭を照らしている。
【燦々を使う時の注意点】
「燦々」の「燦」は常用漢字ではありません。
日常生活であまり見聞きしない漢字ですので、使用の際には書き間違いに気をつけましょう。
また、「粲粲」と書かれることがありますが、「さんさん」と読み、同じ意味を表します。
「燦々」の類義語・言い換え2選
『燦々』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 煌々(こうこう)
- 燦爛(さんらん)
類義語①煌々の意味
きらきらと輝くさま。明るく照るさま。
引用:goo辞書
煌々と電気が付いている。
類義語②燦爛の意味
光り輝くさま。また、華やかで美しいさま。
引用:goo辞書
燦爛たる光が、窓から差し込んでいる。
「燦々」と「煌々」の違いは?
「燦々」と「煌々」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「燦々」には太陽などが明るく光り輝くさまという意味がありますが、
それに対し「煌々」には、きらきらと輝くさまという意味があります。
どちらも光り輝く様子を表す言葉ですが、一般的には「燦々」は太陽が輝く様子、「煌々」は月や星が輝く様子を表すときに使われます。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「燦々」は英語で『brightly』
燦々は英語の『brightly』に言い換えることができます。
英語の『brightly』には
- 明るく
- きらきらと
などという意味があります。
「燦々」の対義語・反対語は『暗澹』
燦々の対義語は、『暗澹(あんたん)』になります。
暗澹には
- 薄暗くはっきりしないさま
- 暗く陰気なさま
などの意味があり、薄暗くはっきりとしない様子を表す際に用いられます。
空は暗澹とした様子で、今にも雨が降りそうだ。
太陽などが明るく光り輝くさまという意味の「燦々」に対して、暗く陰気なさまという意味の「暗澹」は、反対の意味の言葉として使うことができます。