「十把一絡げ」という言葉には、「いろいろな種類のものを、区別なしにひとまとめにして扱うこと」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「十把一絡げ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「十把一絡げ」の意味は『いろいろな種類のものを、区別なしにひとまとめにして扱うこと』
十把一絡げの読み方は「じっぱひとからげ」です。
語源は、十束をを意味する「十把」と、一括りという意味の「一絡げ」が組み合わされた言葉です。
本当であれば、10個の束にすべきものを1束にまとめているという状態から、さまざまなものをひとまとめにするという意味の「十把一絡げ」という言葉ができたと言われています。
『十把一絡げ』には
- いろいろな種類のものを、区別なしにひとまとめにして扱うこと
- 一つ一つ取り上げるほどの価値がないものとしてひとまとめに扱うこと
などの意味があります。
「十把一絡げ」の正しい使い方を例文で紹介!
「十把一絡げ」は、いろいろな種類のものを、区別なしにひとまとめにして扱うことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
チームの中で一番頑張ったのに、十把一絡げで評価されるのは悔しい。
例文②
この店では、食品から衣類まで十把一絡げに売られている。
例文③
田舎出身だからと、十把一絡げにされたくない。
例文④
新人を十把一絡げに見るのはやめたようがいい。
例文⑤
若者はスマホやパソコンが使えると十把一絡げにしないでほしい。
【十把一絡げを使う時の注意点】
「十把一絡げ」は、いいものも悪いものも一緒にまとめてくくるという意味で使われる言葉です。
どちらかというとネガティブな印象のある言葉ですので、使用の際には気をつけましょう。
「十把一絡げ」の類義語・言い換え3選
『十把一絡げ』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 一緒くた
- ごちゃまぜ
- 一括
類義語①一緒くたの意味
雑多な物事が秩序なく一つになっていること。ごちゃまぜ。
引用:goo辞書
一緒くたに具材を入れないで!ガサツなんだから!!
類義語②ごちゃまぜの意味
いろいろな物が無秩序に入りまじっていること。また、そのさま。
引用:goo辞書
今日の飲み会は、役職も部署もごちゃまぜの席順です。
類義語③一括の意味
一つにまとめること。また、まとめたもの。
引用:goo辞書
このデータをみんなにメールで一括送信しておいてください。
「十把一絡げ」と「一緒くた」の違いは?
「十把一絡げ」と「一緒くた」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「十把一絡げ」にはいろいろな種類のものを、区別なしにひとまとめにして扱うことという意味がありますが、
それに対し「一緒くた」には、雑多な物事が秩序なく一つになっていることという意味があります。
「十把一絡げ」も「一緒くた」も、さまざまなものを区別や秩序なくひとまとめにすることを意味するため、類義語として使うことができます。
どちらかというと「十把一絡げ」の方が丁寧な表現で「一緒くた」は砕けた表現として使われます。
「十把一絡げ」は英語で『handling indiscriminately』
十把一絡げは英語の『handling indiscriminately』に言い換えることができます。
英語の『handling indiscriminately』には
- 十把一絡げ
という意味があります。
「十把一絡げ」の対義語・反対語は『オンリーワン』
十把一絡げの対義語は、『オンリーワン』になります。
オンリーワンには
- ただ一つであること
などの意味があり、ただ一つであることを表す際に用いられます。
いつまでもオンリーワンの存在で居続けたい。
いろいろな種類のものを、区別なしにひとまとめにして扱うことという意味の「十把一絡げ」に対して、ただ一つであることという意味の「オンリーワン」は、反対の意味の言葉として使うことができます。