「過分なお心遣い」という言葉には、「自分には勿体無いくらいの配慮」という意味があります。
ビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「過分なお心遣い」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「過分なお心遣い」の意味は『自分には勿体無いくらいの配慮』
過分なお心遣いの読み方は「かぶんなおこころづかい」です。
語源は、自分の能力以上に高い評価を受けたことを意味する「過分な」と、
人のために気を遣うという意味の「心遣い」の丁寧な表現である「お心遣い」が組み合わされた言葉です。
『過分なお心遣い』には
- 自分には勿体無いくらいの配慮
などの意味があります。
「過分なお心遣い」の正しい使い方を例文で紹介!
「過分なお心遣い」は、自分には勿体無いくらいの配慮に感謝する際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
過分なお心遣いをいただき、感謝いたします。
例文②
この度は過分なお心遣いをいただき、感謝申し上げます。
例文③
過分なお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
例文④
この度は過分なお心遣いをいただき、恐縮でございます。
例文⑤
過分なお心遣い、心より感謝申し上げます。
【過分なお心遣いを使う時の注意点】
「過分なお心遣い」は目上の人に対してよく使われる表現なので、メールや文書などの書き言葉として用いられることが多いです。
また、「お心遣い」は金品のことを指す場合もありますので、時と場合に応じて理解する様にしましょう。
「過分なお心遣い」の類義語・言い換え2選
『過分なお心遣い』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 身に余るお心遣い
- 分不相応なお心遣い
類義語①身に余るお心遣いの意味
この度は身に余るお心遣いをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
類義語②分不相応なお心遣いの意味
分不相応なお心遣いをいただき、光栄です。
「お心遣い」と「お気遣い」の違いは?
「お心遣い」と「お気遣い」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「お心遣い」には目上の人や立場が上の人の心遣いのことという意味がありますが、
それに対し「お気遣い」には、あれこれと気をつかうことという意味があります。
「お心遣い」は、目上の人に対して謙遜する意味合いを含んでいますが、「お気遣い」は目上の人に限らず、同僚や部下に対しても使うことができます。
どちらも、相手からの配慮や心配りに感謝する際に使われる言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「過分なお心遣い」は英語で『excessive consideration for』
過分なお心遣いは英語の『excessive consideration for』に言い換えることができます。
英語の『excessive consideration for』には
- ~に対する度が過ぎた配慮
という意味があります。
「過分なお心遣い」の対義語・反対語はありません
過分なお心遣いの対義語は、ありません。