「取り巻き」という言葉には、「金持ちや権力者につきまとって機嫌をとる人」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「取り巻き」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「取り巻き」の意味は『金持ちや権力者につきまとって機嫌をとる人』
取り巻きの読み方は「とりまき」です。
明確な語源は不明ですが、自分のものにするという意味の「取る」の連用形に、周囲に何かがまとわりつくという意味の「巻き」が組み合わされた言葉です。
『取り巻き』には
- 金持ちや権力者につきまとって機嫌をとること
- 金持ちや権力者につきまとって機嫌をとる人
などの意味があります。
「取り巻き」の正しい使い方を例文で紹介!
「取り巻き」は、金持ちや権力者につきまとって機嫌をとる人を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼は周りから一目置かれていて、取り巻きがたくさんいる。
例文②
彼女はいつでも取り巻きを従えている。
例文③
彼は地方議員の取り巻きをしている。
例文④
社長の取り巻きの一人が辞めるらしい。
例文⑤
会社設立当時は取り巻きがたくさんいたが、破産した今、誰も近付いてこない。
【取り巻きを使う時の注意点】
「取り巻き」は、リーダー的存在の人の周りにいる支持者や協力者を表す、ビジネスシーンや芸能業界、政治界などで使われる言葉です。
秘書やサポートスタッフなどを表す場合が多いですが、「権力者の力を利用するために機嫌を取っている人」というマイナスのニュアンスで使われる場合もあります。
「取り巻き」の類義語・言い換え2選
『取り巻き』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 手下
- 手駒
類義語①手下の意味
ある人の支配下にある者。配下。部下。てか。
引用:goo辞書
彼は手下をたくさん従えてきた。
類義語②手駒の意味
掌握している部下・手下。
引用:goo辞書
彼女は手駒にされていることに気づいていない。
「取り巻き」と「友達」の違いは?
「取り巻き」と「友達」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「取り巻き」には金持ちや権力者につきまとって機嫌をとることやそういう人という意味がありますが、
それに対し「友達」には、互いに心を許し合って、対等に交わっている人という意味があります。
「取り巻き」は、権力者の力を利用するために機嫌をとったり協力したりする人間関係を表しますが、
「友達」は利害関係なしに親しくしている人のことを意味します。
ニュアンスが異なる言葉ですので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「取り巻き」は英語で『following』
取り巻きは英語の『following』に言い換えることができます。
英語の『following』には
- 次に続く
- 次の
- 次に述べる
- 下記の人
などという意味があります。
「取り巻き」の対義語・反対語は『権力者』
取り巻きの対義語は、『権力者』になります。
権力者には
- 他人を強制し服従させる力をもっている人
などの意味があり、力をもっている人を表す際に用いられます。
権力者には逆らえない。
金持ちや権力者につきまとって機嫌をとる人という意味の「取り巻き」に対して、他人を強制し服従させる力をもっている人という意味の「権力者」は、反対の意味の言葉として使うことができます。