「鬼籍に入る」という言葉には、「死亡する」という意味があります。
人が亡くなった時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「鬼籍に入る」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
鬼籍に入るの意味は『死亡する』
鬼籍に入るの読み方は「きせきにいる」です。
語源は明確ではありません、閻魔大王が持つ帳簿である閻魔帳が鬼籍だと言われています。
したがって鬼籍に名前が書かれるという意味で鬼籍に入るとなります。
『鬼籍に入る』には
- 死んで鬼籍に名前が記入される
- 死亡する
などの意味があります。
「鬼籍に入る」の正しい使い方を例文で紹介!
「鬼籍に入る」は、人が亡くなった時に表現として使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
昨年母は鬼籍に入りました。
例文②
先代社長のご母堂が鬼籍に入られたのは先月の事です。
例文③
父が鬼籍に入ったのでお墓参りを欠かせなくなりました。
【鬼籍に入るを使う時の注意点】
鬼籍に入るは誰に対しても使って大丈夫な言葉になります。
ただし、目上の方に対しての使い方は鬼籍に入られるなどの丁寧な言葉遣いをするようにしましょう。
鬼籍に入るという言葉自体がセンシティブな言葉になりますので、
使う場合には頻度や場合を考えて使うと良いでしょう。
「鬼籍に入る」の類義語・言い換え4選
『鬼籍に入る』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 身罷る
- 不帰の客となる
- 天寿を全うする
- 冥土へ旅立つ
類義語①身罷るの意味
死ぬ。特に、中古では、自己側の者の死の謙譲語。
引用:goo辞書
祖母は安らかに身罷りました。
類義語②不帰の客となるの意味
二度と帰らぬ人となる。死ぬ。
引用:goo辞書
伯父が不帰の客となってもうすぐ10年です。
類義語③天寿を全うするの意味
長生きして死ぬ。また、病気や外傷によらず、自然死する。
引用:goo辞書
100歳を超えていた曾祖母は天寿を全うしました。
類義語④冥土へ旅立つの意味
私が冥土へ旅立つときにはたくさんの花を添えてください。
「鬼籍に入る」は英語で『join the majority』
鬼籍に入るは英語の『join the majority』に言い換えることができます。
英語の『join the majority』には
- 多数派につく
- 亡き人の数に入る、鬼籍に入る
という意味があります。
「鬼籍に入る」の対義語・反対語はありません
鬼籍に入るの対義語は、ありません。
鬼籍に入るは死の婉曲表現になります。
生きることの婉曲表現がないため、対義語はありません。