「了見が狭い」という言葉には、「考えに偏りがあり融通が利かないこと」という意味があります。
融通が利かないときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「了見が狭い」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
了見が狭いの意味は『考えに偏りがあり融通が利かない』
了見が狭いの読み方は「りょうけんがせまい」です。
語源はよくわかっていません。
『了見』には
- 考え・思慮・分別
- 考えをめぐらすこと
- こらえること・堪忍
- とりはからい・処置
などの意味があります。
「了見が狭い」の正しい使い方を例文で紹介!
「了見が狭い」は、考えが浅く思慮が感じられない場合に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
あの人は了見が狭いから説明をしっかりしてくださいね。
例文②
自分の了見の狭さが露見してとても恥ずかしいです。
例文③
了見の狭い意見が多くて何も参考にならなくて困っています。
【了見が狭いを使う時の注意点】
了見が狭いという言葉は誉めている言葉ではありません。
使い方を間違えてしまうと、とても失礼になります。
人を批判したりといったことにもなりかねませんので、使うときには注意をしましょう。
「了見が狭い」の類義語・言い換え4選
『了見が狭い』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 融通が利かない
- 心が狭い
- 偏狭
- 器が小さい
類義語①融通が利かないの意味
私の父は融通の利かない石頭です。
類義語②心が狭いの意味
周囲の状況や他人の言動を受け入れない。他人に対する思いやりがない。度量が狭い。
引用:goo辞書
あまりにも心が狭い話を聞いて気分が悪いです。
類義語③偏狭の意味
自分だけの狭い考えにとらわれること。度量の小さいこと。また、そのさま。狭量。
引用:goo辞書
考え方が偏狭であると人格まで否定されてしまうことがあります。
類義語④器が小さいの意味
人としての度量が狭い。能力を持ち合わせていない。また、細かいことや小さいことを気にする。
引用:goo辞書
器が小さいと出世が遅くなると言われています。
「了見」と「料簡」の違いは?
「了見」と「料簡」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「了見」「料簡」ともに考えや考えを巡らせることという意味がありますが、使える場面で違いがあります。
了見は常用漢字で作られている単語であり新聞や法令、公的文書などに使うことができます。
料簡は常用漢字ではないため世間一般では使うことが可能ですが、公的文書、新聞、法令で使うことができません。
「了見が狭い」は英語で『close mineded』
了見が狭いは英語の『close minded』に言い換えることができます。
英語の『close minded』には
- 心が狭い
- 狭量・偏狭
という意味があります。
「了見が狭い」の対義語・反対語は『了見が広い』
了見が狭いの対義語は、『了見が広い』になります。
了見が広いには
- 考え方が偏っていないこと、広い視野をもって周りの考えを受け入れられること
の意味があり、誉め言葉として用いられます。
あの人は了見が広く頼りになる人だ。
了見が狭いと了見が広いは使用頻度に大きな違いがあります。
了見が広いはあまり使われなく、器が大きいなどのほかの言葉を使われる方が一般的といえます。