「とち狂う」という言葉には、「ばかみたいにふざける」という意味があります。
ばかみたいにふざけることを表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「とち狂う」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
とち狂うの意味は『ばかみたいにふざける』
とち狂うの読み方は「とちくるう(とちぐるう)」です。
語源は木の実である「栃の実」を食べると異常な行動や言動をするという中毒症状を引き起こすことから使われるようになったとされています。
『とち狂う』には
- ばかみたいにふざける
- ひどくたわむれる
などの意味があります。
「とち狂う」の正しい使い方を例文で紹介!
「とち狂う」は、ばかみたいにふざけることを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
弟はたまにとち狂った行動をするから両親が呆れている。
例文②
彼は何をとち狂ったのか、急に会社を辞めてしまった。
例文③
宝くじに100万も使うなんてとち狂っている。
例文④
家中ゴミだらけにするなんてとち狂ってるんじゃないか。
例文⑤
僕の友だちはとち狂っている人が多い。
【とち狂うを使う時の注意点】
とち狂うは人に対して使われる言葉なので、物事には使われません。
「とち狂う」の類義語・言い換え2選
『とち狂う』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ふざけた
- 気がふれた
類義語①ふざけたの意味
ばかにする。おどけたり冗談を言ったりする。
引用:goo辞書
ふざけたことばかり言ってないで早く働いてほしい。
類義語②気がふれたの意味
正気でなくなる。気が狂う。
引用:weblio辞書
彼は気がふれているようだから近づかないでおこう。
「とち狂う」と「狂う」の違いは?
「とち狂う」と「狂う」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「とち狂う」にはばかみたいにふざけるという意味がありますが、
それに対し「狂う」には、精神の正常な調和がとれなくなるという意味があります。
どちらにもふざけるという同じ意味もありますが、「とち狂う」は人だけに使われるのに対して、「狂う」は物に対しても使われるという違いがあります。
「とち狂う」は英語で『crazy』
とち狂うは英語の『crazy』に言い換えることができます。
英語の『crazy』には
- 気が狂った
- 狂気の
という意味があります。
「とち狂う」の対義語・反対語はない
とち狂うの対義語は、ありません。