「慧眼」という言葉には、「物事の本質を鋭く見抜く力」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「慧眼」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「慧眼」の意味は『物事の本質を鋭く見抜く力』
慧眼の読み方は「けいがん」です。
明確な語源や由来はありませんが、「慧」と「眼」のそれぞれの意味は、
- 「慧」は、知恵
- 「眼」は、物事を見て判断する能力
この2つが合わさってできた言葉です。
『慧眼』には
- 物事の本質を鋭く見抜く力
などの意味があります。
「慧眼」の正しい使い方を例文で紹介!
「慧眼」は、物事の本質を鋭く見抜く力を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼の慧眼には一目おいている。
例文②
部長の慧眼には恐れ入ります。
例文③
彼は慧眼の持ち主だと思っています。
例文④
私も慧眼を得たいものだ。
例文⑤
様々な経験をしたからこそ、慧眼を得ることができました。
【慧眼を使う時の注意点】
「慧眼」を「えげん」と読む場合もあります。
これは仏教用語で、真理を見抜く眼を意味しています。
「慧眼」の類義語・言い換え3選
『慧眼』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 先見の明
- 洞察力
- 達眼
類義語①先見の明の意味
事が起こる前にそれを見抜く見識。先見の識 (しき) 。
引用:goo辞書
旦那は先見の明があります。
類義語②洞察力の意味
物事の性質や原因を見極めたり推察したりするスキルや能力のこと。
引用:Weblio辞書
彼女は物静かだが、洞察力はピカイチです。
類義語③達眼の意味
物事の深奥を見通す鋭い眼力。達見。
引用:goo辞書
上部の出来事に惑わされないような達眼をもちたい。
「慧眼」と「炯眼」の違いは?
「慧眼」と「炯眼」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「慧眼」には物事の本質を鋭く見抜く力という意味がありますが、
それに対し「炯眼」には、物事をはっきりと見抜く力という意味があります。
どちらも物事の本質を見抜く力を意味しており、類義語として使うことができます。
しかし、「炯眼」には鋭い目つきという意味がありますが、「慧眼」にはありませんので注意しましょう。
「慧眼」は英語で『perceptive』
慧眼は英語の『perceptive』に言い換えることができます。
英語の『perceptive』には
- 知覚力のある
- 知覚の鋭い
- 明敏な
という意味があります。
「慧眼」の対義語・反対語は『節穴』
慧眼の対義語は、『節穴』になります。
節穴には
- 見る能力のない目
- 見えるはずのものを見落としたり、物事の意味を見抜く力のないことをあざけっていう
などの意味があり、物事の意味を見抜く力のないことを表す際に用いられます。
いつも妻に「お前の目は節穴か」と言われます。
物事の本質を鋭く見抜く力を表す「慧眼」に対して、見る能力のない目という意味の「節穴」は、反対の意味の言葉として使うことができます。