「ご高配」という言葉には、「相手の配慮や気遣いなどを敬う語」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ご高配」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
ご高配の意味は『相手の配慮や気遣いなどを敬う語』
ご高配の読み方は「ごこうはい」です。
語源は「高配」の自分を今より高い、より良い立場に配置してくれているという意味が転じて、相手からの「配慮」や「気遣い」を表す言葉になりました。
『ご高配』には
- 相手の配慮や気遣いなどを敬って言う言い方
などの意味があります。
「ご高配」の正しい使い方を例文で紹介！
「ご高配」は、相手からの心配りや配慮を敬うことを表現するときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子今後も何卒ご高配を賜りますよう、お願い申し上げます。
例文②
B男日頃はご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
例文③
C子旧年中はひとかたならぬご高配にあずかり、厚く御礼申し上げます。
例文④
B子今後とも変わらぬご高配を賜りますようお願い申しあげます。
例文⑤
C男この度はこのようなご高配をいただき、誠にありがとうございました。
【ご高配を使う時の注意点】
「ご高配」は相手の気配りや配慮を敬う表現で、日常的に使う言葉ではなくビジネスシーンなどでメールや挨拶文・お礼状など書き言葉で多く使われている言葉です。
また、「ご高配」は相手からの「心配り」や「心遣い」を敬ったり、謙ったりする表現なので、目上の人に対して使うことが一般的です。
初対面の相手や同僚・部下など、対等・目下の人に対してに使うことはできませんので注意しましょう。
「ご高配」の類義語・言い換え5選
『ご高配』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ご愛顧
- ご配慮
- お引き立て
- ご厚情
- ご贔屓
類義語①ご愛顧の意味
B子いつも当社製品を商品をご愛顧いただきましてありがとうございます。
類義語②ご配慮の意味
事情をふまえて、気遣いのこもった取り計らいをすることを意味する語である。
引用：weblio辞書
A子私たちは貴社のご配慮に大変感謝いたします。
類義語③お引き立ての意味
贔屓（ひいき）にする、目をかける、といった意味の表現。
引用：weblio辞書
B男日頃から格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
類義語④ご厚情の意味
厚いなさけ。心からの深い思いやりの気持ち。
引用：goo辞書
B子御厚情を賜り感謝にたえません。
類義語⑤ご贔屓の意味
C男毎度ご贔屓に与かりましてありがとうございます。
「ご高配」と「ご愛顧」の違いは？
「ご高配」と「ご愛顧」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ご高配」には相手の配慮や気遣いなどを敬う語という意味がありますが、
それに対し「ご愛顧」には、目をかけ引き立てることという意味があります。
どちらもビジネスシーンで多く使われ、「ご高配」は主に目上の人に対して相手の配慮や気遣いを敬う時に使う言葉です。
一方で、「ご愛顧」は一般的に自社に依頼・注文し、お金を払ってくれる相手に対して使うことが多く経済的な引き立てのニュアンスが含まれます。
「ご高配」は英語で『thoughtfulness』
ご高配は英語の『thoughtfulness』に言い換えることができます。
英語の『thoughtfulness』には
- 思いやりの心
という意味があります。
「ご高配」の対義語・反対語はありません
ご高配の対義語は、ありません。
