『うってかわって』には『がらりと変わって』という意味があります。
何となく知っていた、使い方が合っているか分からないまま言っていた、という人もいるのではないでしょうか。
言葉の意味や使い方を正しく理解することで、自分の思いや気持ちを簡単に表現することができたり、コミュニケーションの質を高めることができます。
この記事では『うってかわって』の意味や使い方を例文などで、分かりやすく紹介していきます。
うってかわっての意味は『がらりと変わって』
うってかわっては漢字で「打って変わって」と表記しますが、言葉の語源はその「打つ」からきていると言われています。
「打つ」には強く刺激する、心に強い感動を与えるという意味があり、刺激や感動によって物事や感情が大きく変わったことを表しているのでしょう。
『うってかわって』には
- がらりと変わって
- 完全に変わって
- 反対になって
などの意味があります。
うってかわっての正しい使い方を例文で紹介!
『うってかわって』は、物事や感情が大きく変わった時に使われる言葉です。
例文を見て、正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
昨日は怒り気味だった彼の態度が、今日はうってかわって穏やかだ。
例文②
今朝は大雨だったのに、うってかわって午後には快晴になった。
例文③
上司から注意を受けたからか、今までとはうってかわってD君の仕事への姿勢が改善されている。
【注意点】
「うってかわって」は、日常ではよく使われてもビジネスシーンではあまり使いません。
「うってかわって」を使うと、業務内容が突然がらりと変わったなどマイナスなイメージを与えてしまいます。
うってかわっての類義語・言い換え3選
『うってかわって』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
- 一転
- 様変わり
- 手の平を返す
類義語①一転の意味
ありさまががらりと変わること。また、がらりと変えること。「楽しい旅行のはずが、―悲しみの旅路となった」「相場が―する」「心機―」
引用:goo辞書
被告ははじめのうちは事件に関与したことを認めていたが、その後一転して無罪を主張し始めた。
類義語②様変わりの意味
ようすや情勢がすっかり変わること。
引用:コトバンク
類義語③手の平を返すの意味
言葉や態度などが、それまでとがらりと変わる。手の裏を返す。「昨日と今日とでは―・して言うことが違う」
引用:goo辞書
会社の業績が悪くなると、手の平を返したように周りが冷たくなった。
うってかわっては英語で『completely different』
うってかわっては英語の「completely different」で、表現することができます。
うってかわっての対義語・反対語は『不変』
うってかわっての対義語は、『不変』になります。
不変には
- 変化しないこと
- かわらないこと
などの意味があり、変化が無いという意味で用いられます。
「うってかわって」は物事や感情ががらりと変わってしまうさまを表しているので、
変化しないさまを表す「不変」が対義語に当てはまると考えられます。