「持ち回り」という言葉には、「一つの物事が順次回っていくこと」という意味があります。
一つの物事が関係する人に順次回っていくことを表す時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「持ち回り」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
持ち回りの意味は『一つの物事が順次回っていくこと』
持ち回りの読み方は「もちまわり」です。
語源は責任や役割を持つことを指す「持つ」と物事が循環する様子を指す「回る」が組み合わさって使われるようになりました。
『持ち回り』には
- 一つの物事が関係する人に順次回っていくこと
などの意味があります。
「持ち回り」の正しい使い方を例文で紹介!
「持ち回り」は、一つの物事が関係する人に順次回っていくことを表す時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この地区の班長は持ち回りでやるようになっているらしい。
例文②
進行役は持ち回りでみんなやるから成長できそうだ。
例文③
息子の学校の当番は持ち回りだからそろそろ回ってきそうだ。
例文④
来年度からは幹事は持ち回りでやることにしようよ。
例文⑤
担当は持ち回りだが、人数が少ないからすぐに回ってくる。
【持ち回りを使う時の注意点】
役割や責任を明確にしておかないと誤解が生じることがあるので、使用する時は注意が必要です。
「持ち回り」の類義語・言い換え5選
『持ち回り』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 順次
- 交代
- 順番
- 順々
- 逐次
類義語①順次の意味
順序に従って物事をするさま。順々。順繰り。
引用:goo辞書
順次、発表してください。
類義語②交代の意味
役割や位置などを互いに入れかえること。また、互いに入れかわること。
引用:weblio辞書
そろそろ当番の交代の時間だ。
類義語③順番の意味
順序に従って代わる代わるそのことに当たること。また、その順序。
引用:goo辞書
僕の順番は一番最後のようだ。
類義語④順々の意味
順序を追ってすること。順次。
引用:weblio辞書
課題が溜まっているが順々に片づけていこう。
類義語⑤逐次の意味
順を追って次々に物事がなされるさま。順次。
引用:goo辞書
この県の人口は逐次減少している。
「持ち回り」と「回り持ち」の違いは?
「持ち回り」と「回り持ち」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「持ち回り」には一つの物事が順次回っていくことという意味がありますが、
それに対し「回り持ち」には、順番に受け持つことという意味があります。
どちらも似ている意味がありますが、「持ち回り」は一般的に使われることが多く、「回り持ち」は一般的な循環や交代を指すことが多いのであまり使われないという違いがあります。
「持ち回り」は英語で『rotation』
持ち回りは英語の『rotation』に言い換えることができます。
英語の『rotation』には
- 交替
- 循環
という意味があります。
「持ち回り」の対義語・反対語は『固定』
持ち回りの対義語は、『固定』になります。
固定には
- 一定していて変化しないこと
- 一定の位置に止まって動かないこと
- 動かないようにすること
などの意味があり、一定していて変化しないことを表すときに用いられます。
シフトは固定制だが、月に2回だけ変更できる。
一つの物事が順次回っていくことを表す持ち回りに対して、固定は一定していて変化しないことを表すという違いがあります。