「馬が合う」という言葉には、「気がよく合う・意気投合する」という意味があります。
日常会話でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「馬が合う」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
馬が合うの意味は『気がよく合う・意気投合する』
馬が合うの読み方は「うまがあう」です。
語源は、乗馬のとき馬と騎手(乗り手)の気持ちがぴったり合えば、うまく乗りこなすことができることから生まれたようです。
『馬が合う』には
- 気がよく合う
- 意気投合する
などの意味があります。
「馬が合う」の正しい使い方を例文で紹介!
「馬が合う」は、相手と意気投合した場合や友人や知人としてお互いの相性がいいと表現するときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
初めて会ったときから妙に馬が合うなぁと思っていて、気が付いたら親友になっていました。
例文②
息子は野球の新コーチとは馬が合うようで、試合にも使ってもらい上達している気がする。
例文③
義母とは昔から馬が合わないので、会うと精神的に疲れます。
例文④
正直、馬が合わない人が一緒と分かっている食事会は憂鬱です。
例文⑤
馬が合うとか合わない以前に、まだあの人のことをよく知れていませんので、なんとも言えません。
【馬が合うを使う時の注意点】
「馬が合う」は気がよく合う・意気投合するという意味で、相手と意気投合したり、友人や知人としてお互いの相性がいいと表現するときに使われます。
例文のように、基本的に人に対して使われる言葉です。
そのため、物に対して相性が良いことを表したいときは「馬が合う」を使うことはほぼありません。
「馬が合う」の類義語・言い換え4選
『馬が合う』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- そりが合う
- 折り合いがよい
- 打ち解ける
- 心が通う
類義語①そりが合うの意味
先輩とはそりが合うので、同行しても苦になりません。
類義語②折り合いがよいの意味
新しい会社に入社してから、社員たちとの折り合いがよく長く勤められそうです。
類義語③打ち解けるの意味
- 警戒心がなくなり、隔てなく親しむ。気を許す。
- 気楽にくつろぐ。
- 油断する。
- 氷などがとける。
引用:weblio辞書
息子は、これから始める英語教室の先生に初めて会ったのですが、すぐに打ち解けて仲よくなっていました。
類義語④心が通うの意味
互いに十分に理解し合っていて、心が通じ合う。
引用:goo辞書
母とは家族だからか、心が通っているんだなと実感しました。
「馬が合う」と「そりが合う」の違いは?
「馬が合う」と「そりが合う」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「馬が合う」には気がよく合う・意気投合するという意味がありますが、
それに対し「そりが合う」には、波長が合い意気投合する・相手と気心が合うことという意味があります。
どちらも相手との考え方や感じ方が意気投合することを意味する言葉でほとんど違いはありません。
使い方の違いを強いて言うなら、「馬が合う」は同姓・異性問わず使われ、「反りが合う」は異性間で使われるという区別のされ方があります。
しかし、基本的にはどちらの言葉も性別問わずに使われており、置き換えて使うこともできる言葉です。
「馬が合う」は英語で『get along』
馬が合うは英語の『get along』に言い換えることができます。
英語の『get along』には
- 先へ進む・はかどる・進める・移る・遅くなる・年を取る・(何とか)やっていく
- 暮らす・仲よくやっていく・(…と)仲よくやっていく
という意味があります。
「馬が合う」の対義語・反対語は『相容れない
馬が合うの対義語は、『相容れない』になります。
相容れないには
- 互いの主張や立場が相反していて両立しない
などの意味があり、人や物事などを許容できない・両立しないときに用いられます。
弟とは兄弟だが、性格も主義主張も正反対で相容れない。
「馬が合う」は気がよく合う・意気投合するという意味で、「相容れない」は互いの主張や立場が相反していて両立しないことを意味しています。
つまり、「相容れない」は馬が合わない人や物事を指す時に使われ、反対の言葉と言えます。