「闊歩」という言葉には、「大またで堂々と歩くことや、いばって思うままに行動すること」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「闊歩」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「闊歩」の意味は『大またで堂々と歩くことや、いばって思うままに行動すること』
闊歩の読み方は「かっぽ」です。
明確な語源や由来はありませんが、「闊」と「歩」のそれぞれの意味は、
- 「闊」は、ゆとりがあって広いことや細かいことは気にしないこと
- 「歩」は、歩くこと
この2つが合わさってできた言葉です。
『闊歩』には
- 大またで堂々と歩くこと
- いばって思うままに行動すること
などの意味があります。
「闊歩」の正しい使い方を例文で紹介!
「闊歩」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①大またで堂々と歩くことを表す時
足を大きく開いて堂々と歩くことを表す際に使われます。
【例文①】
彼は大通りを見渡しながら闊歩している。
【例文②】
父は夕焼けの川沿いを闊歩していた。
例文②いばって思うままに行動することを表す時
周囲を構わず、自分の思い通りに振る舞う様子を表す際に使われます。
【例文①】
彼は親が社長だからと、社内で闊歩している。
【例文②】
いつまでも政界を闊歩するのはやめてほしい。
【闊歩を使う時の注意点】
「闊歩」は、元々は堂々と歩くことという意味でしたが、遠慮せずに歩く様子から、次第に威張っていることや遠慮なく振る舞うことを意味するようになった言葉です。
文脈に沿って意味を理解するようにしましょう。
「闊歩」の類義語・言い換え4選
『闊歩』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 横行
- 横行闊歩
- 肩で風を切る
- 威張る
類義語①横行の意味
自由気ままに歩きまわること。
引用:goo辞書
チンピラが商店街を横行していました。
類義語②横行闊歩の意味
気ままに威張って歩くこと。また、思うままに振る舞うこと。多く悪人についていう。
引用:goo辞書
昔この辺りでは、ヤクザが横行闊歩していたらしい。
類義語③肩で風を切るの意味
肩をそびやかして、得意そうに歩く。
引用:goo辞書
宝くじが当たった彼は、肩で風を切っている。
類義語④威張るの意味
威勢を張って偉そうにする。えばる。
引用:goo辞書
部長はいつも威張っている。
「闊歩」は英語で『swaggering』
闊歩は英語の『swaggering』に言い換えることができます。
英語の『swaggering』には
- いばって歩く
- いばる
という意味があります。
「闊歩」の対義語・反対語は『謙虚』
闊歩の対義語は、『謙虚』になります。
謙虚には
- 控え目で、つつましいこと
- へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れること
などの意味があり、控えめでつつましい様子を表す際に用いられます。
いつまでも謙虚な姿勢を忘れてはいけない。
いばって思うままに行動することという意味の「闊歩」に対して、控えめでつつましいことを表す「謙虚」は、反対の意味の言葉として使うことができます。