「奔走」という言葉には、「物事が順調に運ぶようにあちこちかけまわって努力すること」という意味があります。
目標を達成するためにあちこち駆け回って努力するさまを表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「奔走」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「奔走」の意味は『物事が順調に運ぶようにあちこちかけまわって努力すること』
奔走の読み方は「ほんそう」です。
語源は漢字の「奔」と「走」から来ており、
- 「奔」は勢いよく駆ける
- 「走」はある方面に向かってかけ足で進んでいく
の2つが合わさってできた言葉です。
『奔走』には
- 物事が順調に運ぶようにあちこちかけまわって努力すること
- もてなすこと
- 大切にすること
などの意味があります。
「奔走」の正しい使い方を例文で紹介!
「奔走」は、目標を達成するためにあちこち駆け回って努力するさまを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
今月の営業目標を達成するために、彼は奔走しています。
例文②
自分の会社を立ち上げるために、資金集めに奔走しました。
例文③
新作の映画は、主人公がさらわれた娘を助けるために奔走するストーリーです。
例文④
夢を叶えるために仲間と奔走した結果、ついに自分たちのお店を出すことができた。
【奔走を使う時の注意点】
「奔走」は「物事が順調に運ぶようにあちこちかけまわって努力すること」という意味で使われることが多いですが、文脈によっては「もてなすこと」「大切にすること」などの意味になるので、注意しましょう。
「奔走」の類義語・言い換え4選
『奔走』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 注力
- 尽力
- 進達
- 狂奔
類義語①注力の意味
ある事に力を入れること。力を尽くすこと。
引用:goo辞書
私の部署では、残業時間の削減に注力しています。
類義語②尽力の意味
ある目的の実現のために、力を尽くすこと。
引用:goo辞書
父は事業の成功のために尽力していました。
類義語③進達の意味
- 上申書など、下からの書類を取り次いで上級官庁に届けること。
- 進歩・向上させること。また、進歩・向上すること。
引用:goo辞書
独学で勉強し、英語力の進達を目指そう。
類義語④狂奔の意味
- 狂ったように走りまわること。
- ある目的のために夢中になって奔走すること。
引用:goo辞書
社長は新規ビジネスに必要な人脈作りに狂奔していました。
「奔走」と「奮闘」の違いは?
「奔走」と「奮闘」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「奔走」には物事が順調に運ぶようにあちこちかけまわって努力することという意味がありますが、
それに対し「奮闘」には、力いっぱい努力することという意味があります。
どちらも目標に向かって努力するさまを表す言葉ですが、「奔走」にはあちこち駆け回る様子が含まれるのに対し、「奮闘」にはそのニュアンスは含まれません。
「奔走」は英語で『make every effort』
奔走は英語の『make every effort』に言い換えることができます。
英語の『make every effort』には
- 駆けずり回る
- 奔走する
という意味があります。
「奔走」の対義語・反対語はありません
奔走の対義語は、ありません。