「頑張る」という言葉には、「困難にめげないで我慢してやり抜く」などという意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「頑張る」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「頑張る」の意味は『困難にめげないで我慢してやり抜く』
頑張るの読み方は「がんばる」です。
語源は諸説ありますが、一説によると、「眼張る(がんはる)」という言葉が転じたと言われています。
「眼張る」は、目をつけるや見張るという意味です。
この意味から転じて、努力することややり通すことという意味を持つようになりました。
「頑張る」という言葉には大きく分けて3つの意味がありますが、現在主に使われているのは、困難にめげないで我慢してやり抜くという意味です。
『頑張る』には
- 困難にめげないで我慢してやり抜く
- 自分の考え・意志をどこまでも通そうとする
- 我 (が) を張る
- ある場所を占めて動かないでいる
などの意味があります。
「頑張る」の正しい使い方を例文で紹介!
「頑張る」は、困難にめげないで我慢してやり抜くことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
皆さんの期待に沿えるように頑張ります!
例文②
今期は、特に資料作りを頑張りました。
例文③
頑張った成果が出ていますね!
例文④
チームメンバーのおかげで、最後まで頑張ることができました。
例文⑤
君が頑張っているということは、評価しています。
【頑張るを使う時の注意点】
「頑張る」という言葉は、抽象的で具体性に欠けるため、ビジネスシーンには馴染まない場合があります。
特に、取引先や上司との会話では幼稚なイメージを持たれることもあるため、注意が必要です。
「頑張る」の類義語・言い換え5選
『頑張る』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 励む
- 努力
- 精進
- 尽力
- 精を出す
類義語①励むの意味
気持ちを奮い起こして物事をする。心を打ち込んで努める。精を出す。
引用:goo辞書
よりよい品質を求め、研究に励んでいます。
類義語②努力の意味
ある目的のために力を尽くして励むこと。
引用:goo辞書
早く先輩のように活躍できるよう、努力します。
類義語③精進の意味
一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。
引用:goo辞書
正確に早く仕事をすることができるよう、精進いたします。
類義語④尽力の意味
ある目的の実現のために、力を尽くすこと。
引用:goo辞書
彼は商店街の発展のために尽力しました。
類義語⑤精を出すの意味
精いっぱい働く。こつこつ物事をする。
引用:goo辞書
彼は最近、仕事に精を出している。
「頑張る」と「努力」の違いは?
「頑張る」と「努力」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「頑張る」には困難にめげないで我慢してやり抜くという意味がありますが、
それに対し「努力」には、ある目的のために力を尽くして励むことという意味があります。
「頑張る」は、良い成果を求め、困難に負けずに全力で取り組むことを表すため、忍耐や我慢という意味合いがありますが、「努力」は目標を達成するために励むことを表すため、特に我慢してやり抜くという意味合いはありません。
似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なるので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「頑張る」は英語で『push to』
頑張るは英語の『push to』に言い換えることができます。
英語の『push to』には
- 圧迫して陥れる
- 駆り立ててさせる
- 押し上げる
- 自分をせきたてる
- がんばる
という意味があります。
「頑張る」の対義語・反対語は『怠惰』
頑張るの対義語は、『怠惰』になります。
怠惰には
- なまけてだらしないこと
などの意味があり、なまけてだらしないことを表す際に用いられます。
弟は大学生になってから、怠惰な生活を送っているようだ。
困難にめげないで我慢してやり抜くという意味の「頑張る」に対して、なまけてだらしないことを表す「怠惰」は、反対の意味の言葉として使うことができます。