「いち早く」という言葉には、「真っ先に」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「いち早く」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「いち早く」の意味は『真っ先に』
いち早くの読み方は「いちはやく」です。
語源は、抜きん出て早くという意味の、形容詞「いちはやし」の連用形です。
『いち早く』には
- 真っ先に
- すばやく
などの意味があります。
「いち早く」の正しい使い方を例文で紹介!
「いち早く」は、真っ先に行動する様子や素早い動きなどを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
情報が出次第、いち早くお伝えいたします。
例文②
クレームにはいち早く対応すべきです。
例文③
我が社では、男性育休推進をいち早く取り入れました。
例文④
どこよりも、いち早く先進技術を取り入れるべきです。
例文⑤
前線で働いているからには、いち早く情報をキャッチすべきです。
【いち早くを使う時の注意点】
「いち早く」の漢字表記は「逸早く」です。
「一早く」という表記は間違いですので、正しく覚えましょう。
「いち早く」の類義語・言い換え4選
『いち早く』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 先駆けて
- いの一番
- 早々
- 迅速に
類義語①先駆けての意味
他の事項よりも先に。先んじて。「先駆ける」の連用形。
引用:Weblio辞書
他社に先駆けて、我が社では在宅勤務できる環境を整えました。
類義語②いの一番の意味
真っ先。一番目。
引用:goo辞書
彼はいの一番に退勤しました。
類義語③早々の意味
急いで物事をするさま。はやばや。
引用:goo辞書
課長は早々にランチへいきました。
類義語④迅速にの意味
素早く、早急に。
引用:Weblio辞書
この件については、迅速に対応してください。
「いち早く」と「逸早く」の違いは?
「いち早く」と「逸早く」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「いち早く」には真っ先に、素早くという意味がありますが、
それに対し「逸早く」にも、真っ先に、素早くという意味があります。
「いち早く」の「いち」を漢字表記したものが「逸早く」ですので、意味は全く同じです。
どちらを使っても間違いではありませんが、「逸」は常用漢字外のため、公的な文章や新聞などでは「いち早く」と表記されます。
「いち早く」は英語で『chop-chop』
いち早くは英語の『chop-chop』に言い換えることができます。
英語の『chop-chop』には
- 急いで
という意味があります。
「いち早く」の対義語・反対語は『遅い』
いち早くの対義語は、『遅い』になります。
遅いには
- 物事の進む度合いが小さい
- 動作・進行などに時間がかかる
- のろい
などの意味があり、動作などに時間がかかり、のろいことを表す際に用いられます。
彼は何の仕事をさせても遅いのでイライラします。
真っ先に、素早くという意味の「いち早く」に対して、動作や進行などに時間がかかるという意味の「遅い」は、反対の意味の言葉として使うことができます。