「お構いなく」という言葉には、「構うな、世話をやかなくて結構、といった意味合いを相手に丁寧に述べ伝える表現」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「お構いなく」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「お構いなく」の意味は『構うな、世話をやかなくて結構、といった意味合いを相手に丁寧に述べ伝える表現』
お構いなくの読み方は「おかまいなく」です。
語源は、世話を焼くという意味の「構う」に否定の言葉「なく」が組み合わされた言葉です。
『お構いなく』には
- 構うな、世話をやかなくて結構、といった意味合いを相手に丁寧に述べ伝える表現
などの意味があります。
「お構いなく」の正しい使い方を例文で紹介!
「お構いなく」は、構うな、世話をやかなくて結構、といった意味合いを相手に丁寧に述べ伝える際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
すぐにおいとましますので、お構いなく。
例文②
僕にお構いなく、ゆっくりしていってくださいね。
例文③
書類を置きにきただけですので、どうぞお構いなく。
例文④
私にお構いなく、どうぞ続けてください
例文⑤
うちにあがって、お茶でもいかがですか?
次の予定がありますので、お構いなく。
【お構いなくを使う時の注意点】
「お構いなく」は、気にしないでくださいというニュアンスで使われます。
フランクな表現のため、ビジネスシーンなどのかしこまった場面で使うのは適していませんので、気をつけましょう。
「お構いなく」の類義語・言い換え3選
『お構いなく』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- お気になさらず
- 結構です
- お気遣いなく
類義語①お気になさらずの意味
気にしないよう相手に丁寧に伝える表現。
引用:Weblio辞書
どうぞお気になさらず、リラックスしてください。
類義語②結構ですの意味
「はい、結構です」などという場合は「良い」「問題ない」の意味。または、逆に、断ったり遠慮したりする文脈では、「必要ありません」「要りません」などといった意味で使われる断り文句。
引用:Weblio辞書
間に合っていますので、結構です。
類義語③お気遣いなくの意味
気をつかわないように相手に丁寧に述べる表現。気遣い無用。
引用:Weblio辞書
どうぞお気遣いなく、作業を進めてください。
「お構いなく」と「お気遣いなく」の違いは?
「お構いなく」と「お気遣いなく」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「お構いなく」には構うな、世話をやかなくて結構、といった意味合いを相手に丁寧に述べ伝える表現という意味がありますが、
それに対し「お気遣いなく」には、気をつかわないように相手に丁寧に述べる表現という意味があります。
「お構いなく」は、友人や同僚などの親しい間柄で使われる表現であるのに対して、「お気遣いなく」は、ビジネスシーンなどでも使うことができる表現です。
しかし、「お気遣いなく」をそのまま目上の方に使うのは適していないため、より丁寧に「お気遣いなさらないようお願いいたします」などの言い回しの方がよいとされています。
「お構いなく」は英語で『please don't fuss over me』
お構いなくは英語の『please don't fuss over me』に言い換えることができます。
英語の『please don't fuss over me』には
- お構いなく
という意味があります。
「お構いなく」の対義語・反対語はありません
お構いなくの対義語は、ありません。