「血は争えない」という言葉には、「子どもが父母から気質・性向を受け継いでいることは否定しようがない」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「血は争えない」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「血は争えない」の意味は『子どもが父母から気質・性向を受け継いでいることは否定しようがない』
血は争えないの読み方は「ちはあらそえない」です。
語源は、祖先から続いている血のつながりを意味する「血」と、打ち消したり隠したりできないことを意味する「争えない」が組み合わされた慣用句です。
『血は争えない』には
- 子どもが父母から気質・性向を受け継いでいることは否定しようがない
- 血筋は争えない
などの意味があります。
「血は争えない」の正しい使い方を例文で紹介!
「血は争えない」は、子どもが父母から気質・性向を受け継いでいることは否定しようがないことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
私のダメンズ好きは、母からの遺伝か。血は争えないな。
例文②
父も母も酒豪で、僕も無類の酒好きです。血は争えませんね。
例文③
血は争えないもので、美人の子供はやっぱり美人だ。
例文④
血は争えないと言うが、虐待の連鎖は断ち切らないといけない。
例文⑤
気づけば父と同じように、ミュージシャンを目指していた。血は争えない。
【血は争えないを使う時の注意点】
「血は争えない」は、親の気質を受け継いでいることを意味する言葉です。
いい面でも悪い面でも使うことができる言葉ですので覚えておきましょう。
「血は争えない」の類義語・言い換え2選
『血は争えない』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 蛙の子は蛙
- 血筋
類義語①蛙の子は蛙の意味
子は親のたどった道を歩むものだ、また、凡人の子は凡人にしかなれないものだ、の意。
引用:goo辞書
私は母とそっくりで、蛙の子は蛙だとよく言われた。
類義語②血筋の意味
血のつながり。血統。また、血縁。
引用:goo辞書
夫の家系はスポーツマンの血筋で、みんな運動神経がよい。
「血は争えない」と「蛙の子は蛙」の違いは?
「血は争えない」と「蛙の子は蛙」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「血は争えない」には血筋は争えないという意味がありますが、
それに対し「蛙の子は蛙」には、子は親のたどった道を歩むものだという意味があります。
どちらも、子が親に似ることを意味する言葉で類義語として使うことができます。
どちらかと言えば「蛙の子は蛙」の方が悪いニュアンスで使われる言葉です。
「血は争えない」は英語で『Like father, like son』
血は争えないは英語の『Like father, like son』に言い換えることができます。
Like father, like sonの意味
《諺》 似たもの親子、この親にしてこの子あり、『ハモンド家の秘密』(原題: Like Father Like Son)は、1987年のアメリカ映画。、父も父なら子も子だ、《諺》 この父にしてこの子あり、蛙の子は蛙
英語の『Like father, like son』には
- 似たもの親子
- この親にしてこの子あり
などという意味があります。
「血は争えない」の対義語・反対語はありません
血は争えないの対義語は、ありません。