折衝の意味とは?ビジネスでの正しい使い方・例文を解説!交渉との違いは?

人々

「折衝」という言葉には、「利害関係が一致しない相手と問題を解決するために駆け引きすること」という意味があります。

ビジネスシーンや政治・外交の場面でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「折衝」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。

目次

「折衝」の意味は『利害関係が一致しない相手と問題を解決するために駆け引きすること』

人間

【折衝の意味】

利害関係が一致しない相手と問題を解決するために、かけひきをすること。また、そのかけひき。

引用:goo辞書

折衝の読み方は「せっしょう」です。

語源は中国の古典「晏子春秋(あんししゅんじゅう)」に登場する、利害の異なる相手が衝いた矛先を折る場面から来ており、

  • 「折」は途中でくじける、くじく
  • 「衝」はかなめ、だいじなところ

の2つが合わさってできた言葉です。

『折衝』には

  • 利害関係が一致しない相手と問題を解決するために、かけひきをすること

などの意味があります。

「折衝」の正しい使い方を例文で紹介!

人間

「折衝」は、ビジネスシーンや政治・外交の場面で使われる言葉です。

間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。

例文①

A子

コストに関しては、先方との折衝を重ねています。

例文②

B男

部署が変わったが、営業で培った折衝経験を活かせることも多い。

例文③

C子

米国との折衝の結果によっては、日本経済に大きな影響を与えるので、首相の外交手腕が問われています。

例文④

B子

明日はお客様との折衝業務の予定があります。

例文⑤

C男

先方を納得させるのには難航したが、部長の折衝力によってなんとか解決しそうだ。

【折衝を使う時の注意点】

折衝を使う場面は、相手との利害が不一致の場合に限られるので、注意が必要です。

「折衝」類義語・言い換え3選

人間

『折衝』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。

類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。

相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。

  1. 談判
  2. 渉外
  3. 調整

類義語①談判の意味

事件やもめごとに決着をつけるために相手方と話し合うこと。交渉。

引用:goo辞書

B子

労働環境の改善を求めて、人事部に談判した。

類義語②渉外の意味

1 外部と連絡・交渉すること。

2 ある法律事項が、国内だけでなく外国にも関係すること。

引用:goo辞書

A子

4月から渉外担当の部署に異動になりました。

類義語③調整の意味

ある基準に合わせて正しく整えること。過不足などを正してつりあいのとれた状態にすること。

引用:goo辞書

B男

予算に関しては、関係各所と調整を進めています。

渉外の意味

「折衝」「交渉」の違いは?

人間

「折衝」と「交渉」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

折衝」には利害関係が一致しない相手と問題を解決するために駆け引きすることという意味がありますが、

それに対し「交渉」には、特定の問題について相手と話し合うことという意味があります。

「折衝」は利害関係が一致しない場合に使われますが、「交渉」は利害関係の有無に関わらず使用します。

また、正式な協議を表す際には「折衝」を用いられますが、個人間の話し合いには「交渉」を用いるのが一般的です。

「折衝」は英語で『negotiation

人間

折衝は英語の『negotiation』に言い換えることができます。

negotiationの意味

交渉、折衝、通り抜け、切り抜け、(手形などの)譲渡、流通

引用:Weblio英和辞典・和英辞典

英語の『negotiation』には

  • 交渉
  • 折衝

という意味があります。

「折衝」の対義語・反対語はありません

手

折衝の対義語は、ありません。

妥結の意味

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