「御用納め」という言葉には、「各官公庁で、その年の執務を終わりにすること」という意味があります。
あいさつ文やニュースのタイトルなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「御用納め」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
御用納めの意味は『各官公庁で、その年の執務を終わりにすること』
御用納めの読み方は「ごようおさめ」です。
江戸時代に、幕府や宮中の公務が御用と呼ばれたことが語源となっています。
役所や官公庁などの行政機関や宮中での仕事や公務を指す「御用」と、物事を終える・片付けるという意味の「納め」が組み合わさった言葉です。
『御用納め』には
- 各官公庁で、その年の執務を終わりにすること
などの意味があります。
「御用納め」の正しい使い方を例文で紹介!
「御用納め」は、あいさつ文やニュースのタイトルなどで使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
基本的に、12月28日が御用納めとなっています。
例文②
早いもので、御用納めまであと1週間となりました。
例文③
皆さんのおかげで、無事に御用納めを迎えることができました。
例文④
官公庁御用納めのニュースを目にすると、年末だなあと感じる。
例文⑤
今年の12月28日は土曜日だから、御用納めは27日になるな。
【御用納めを使う時の注意点】
「御用納め」は官公庁の執務に対して使われるため、一般企業に対しては使用しません。
「御用納め」の類義語・言い換えは『大納会』
『御用納め』の類義語や言い換えの言葉は大納会です。
類義語を知り、同じ意味を持つ言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 大納会
類義語①大納会の意味
取引所で、一年の最後の立ち会い。通常12月28日。
引用:goo辞書
大納会は例年、買い支えの動きが顕著になります。
「御用納め」と「仕事納め」の違いは?
「御用納め」と「仕事納め」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「御用納め」には各官公庁で、その年の執務を終わりにすることという意味がありますが、
それに対し「仕事納め」には、年末に、その年の業務を終えることという意味があります。
「御用納め」は官公庁の執務に対して使用するのに対し、「仕事納め」は一般企業に対して使われます。
しかし、最近では官公庁であっても「仕事納め」と表現することが多くなっています。
「御用納め」は英語で『the last business day of the year』
御用納めは英語の『the last business day of the year』に言い換えることができます。
英語の『the last business day of the year』には
- 仕事納め
という意味があります。
「御用納め」の対義語・反対語は『御用始め』
御用始めの対義語は、『御用納め』になります。
御用始めは
- 各官公庁で、その年の執務を始めること
などの意味があり、官公庁での執務が始まることや、その日を表すときに用いられます。
三が日を過ぎると、御用始めの日を迎えます。
「御用納め」は官公庁でのその年の執務を終えることを表し、「御用始め」は官公庁でのその年の執務を始めることを表します。