「視座」という言葉には、「物事を見る姿勢や立場」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「視座」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「視座」の意味は『物事を見る姿勢や立場』

視座の読み方は「しざ」です。
明確な語源や由来はありませんが、「視」と「座」のそれぞれの意味は、
- 「視」は、目で見る
- 「座」は、座る位置
この2つが合わさってできた言葉です。
『視座』には
- 物事を見る姿勢や立場
などの意味があります。
「視座」の正しい使い方を例文で紹介!

「視座」は、物事を見る姿勢や立場を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

使う人の視座に立って商品を開発した方がいい。
例文②

ユーザーの視座からすると、ここのデザインはわかりにくい。
例文③

自分だけの視座で物事を判断してはいけない。
例文④

トラブル対応の際は、再発防止の視座をもつことが大切だ。
例文⑤

長期的な視座で考えていきましょう。
【視座を使う時の注意点】
「視座」は、やや堅い印象のある言葉なので、日常会話よりはビジネスシーンなどのフォーマルな場面で使われます。
「視座」の類義語・言い換え4選

『視座』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 観点
- 視点
- スタンス
- 見地
類義語①観点の意味
物事を見たり考えたりする立場。見地。
引用:goo辞書

科学的な観点から作られた化粧水です。
類義語②視点の意味
物事を見たり考えたりする立場。観点。
引用:goo辞書

人材教育の視点を大切にしています。
類義語③スタンスの意味
立場。態度。
引用:goo辞書

あくまで僕は中立のスタンスで会議に参加します。
類義語④見地の意味
物事を考えたり論じたりする場合の、よりどころとなる立場。観点。
引用:goo辞書

心理学の見地から意見を述べる。

「視座」と「視点」の違いは?

「視座」と「視点」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「視座」には物事を見る姿勢や立場という意味がありますが、
それに対し「視点」には、物事を見たり考えたりする立場という意味があります。
「視座」は立場や価値観に基づく広い視野を持つときに用いるのに対して、「視点」は、特定の観点について話すときに使います。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「視座」は英語で『viewpoint』

視座は英語の『viewpoint』に言い換えることができます。
英語の『viewpoint』には
- 観点
- 見地
という意味があります。
「視座」の対義語・反対語はありません

視座の対義語は、ありません。
