「風物詩」という言葉には、「その季節の感じをよく表しているもの」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「風物詩」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「風物詩」の意味は『その季節の感じをよく表しているもの』

風物詩の読み方は「ふうぶつし」です。
語源は、目に入ってくる眺めを意味する「風物」と、人が自然、物事から受けた感動をリズムに合わせて言葉で表現したものを意味する「詩」が組み合わされた言葉です。
季節の景色や事柄をうたった詩という意味から、次第に季節の行事や自然の様子など自体を「風物詩」というようになりました。
『風物詩』には
- 景色や季節をうたった詩
- その季節の感じをよく表しているもの
などの意味があります。
「風物詩」の正しい使い方を例文で紹介!

「風物詩」は、その季節の感じをよく表しているものを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

祭りの太鼓の音は夏の風物詩だ。
例文②

この地域の紅葉は、秋の風物詩となっています。
例文③

こたつでみかんを食べるのも、冬の風物詩だ。
例文④

毎年お盆に行われる花火大会は、夏の風物詩です。
例文⑤

一面の銀世界が風物詩となっている。
【風物詩を使う時の注意点】
「風物詩」は、景色や季節をうたった詩という意味もありますが、一般的には、その季節の感じをよく表しているものという意味でよく使われます。
「風物詩」の類義語・言い換え4選

『風物詩』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 季語
- 代名詞
- 情景
- 風習
類義語①季語の意味
俳句で、季節と結びついて、その季節を表すと定められている語。連歌・俳諧では、季詞 (きことば) 、季の詞 (ことば) 。四季の詞。季題。
引用:goo辞書

ひまわりは夏の季語です。
類義語②代名詞の意味
そのものを典型的に表しているもの。
引用:goo辞書

オリオン座は冬の代名詞です。
類義語③情景の意味
心にある感じを起こさせる光景や場面。
引用:goo辞書

彼女と見たあの情景を、僕は忘れられない。
類義語④風物の意味
その季節やその土地に特有のもの。風景。
引用:goo辞書

その祭りは、この街の春の風物です。

「風物詩」と「風物」の違いは?

「風物詩」と「風物」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「風物詩」にはその季節の感じをよく表しているものという意味がありますが、
それに対し「風物」には、その季節やその土地に特有のものという意味があります。
「風物詩」は、風物のうち、特に季節を感じさせる文化的なものを表しますが、「風物」は季節に限らず、自然や地域特有の景色などを意味することが多いです。
似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「風物詩」は英語で『charming sights』

風物詩は英語の『charming sights』に言い換えることができます。
英語の『charming sights』には
- 風物詩
という意味があります。
「風物詩」の対義語・反対語はありません

風物詩の対義語は、ありません。
