「露呈」という言葉には、「隠れていた事柄が表面に現れ出ることや、さらけ出すこと」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「露呈」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「露呈」の意味は『隠れていた事柄が表面に現れ出ることや、さらけ出すこと』

露呈の読み方は「ろてい」です。
明確な語源や由来はありませんが、「露」と「呈」のそれぞれの意味は、
- 「露」は、明らかにすること
- 「呈」は、示すこと
この2つが合わさってできた言葉です。
『露呈』には
- 隠れていた事柄が表面に現れ出ること
- 隠れていた事柄をさらけ出すこと
などの意味があります。
「露呈」の正しい使い方を例文で紹介!

「露呈」は、隠れていた事柄が表面に現れ出ることや、さらけ出すことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

あの企業は、昨年末に不正行為が露呈した。
例文②

僕ののポンコツぶりが露呈してしまった。
例文③

政府の悪事が露呈し、国民から不満の声があがっている。
例文④

彼女の余計な一言で、内情が露呈してしまった。
例文⑤

彼の自己中心的な性格が、この短時間で露呈してしまった。
【露呈を使う時の注意点】
「露呈」は一般的に、隠されていた事実や問題が明るみに出るという意味で使われるため、否定的な文脈で使われますので、注意しましょう。
「露呈」の類義語・言い換え5選

『露呈』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ばれる
- 露見
- 発覚
- 漏れる
- 漏洩
類義語①ばれるの意味
秘密や隠し事などが露見する。発覚する。
引用:goo辞書

母に嘘がばれた。
類義語②露見の意味
秘密や悪事など隠していたことが表に現れること。ばれること。
引用:goo辞書

役員が行っていた悪事が露見した。
類義語③発覚の意味
隠していた悪事・陰謀などが明るみに出ること。
引用:goo辞書

有名企業での不正取引が発覚した。
類義語④漏れるの意味
秘密などが他に知れる。
引用:goo辞書

どこからか新商品についての情報が漏れた。
類義語⑤漏洩の意味
秘密などが、もれること。また、もらすこと。
引用:goo辞書

ある企業の顧客情報が漏洩したというニュースを見た。

「露呈」と「露見」の違いは?

「露呈」と「露見」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「露呈」には隠れていた事柄が表面に現れ出ることや、さらけ出すことという意味がありますが、
それに対し「露見」には、秘密や悪事など隠していたことが表に現れることという意味があります。
「露呈」は、意図的に隠されていたことが明らかになるという場合に使われますが、「露見」は偶然問題が明らかになる場合に使われます。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「露呈」は英語で『exposure』

露呈は英語の『exposure』に言い換えることができます。
英語の『exposure』には
- 野ざらし
- 身をさらすこと
- 触れさせること
- 露見
- 暴露
という意味があります。
「露呈」の対義語・反対語は『隠蔽』

露呈の対義語は、『隠蔽』になります。
隠蔽には
- 人の所在、事の真相などを故意に覆い隠すこと
などの意味があり、人の所在、事の真相などを故意に覆い隠すことを表す際に用いられます。

彼は浮気の証拠を隠蔽していた。
隠れていた事柄が表面に現れ出ることや、さらけ出すことという意味の「露呈」に対して、人の所在、事の真相などを故意に覆い隠すことという意味の「隠蔽」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
