「妄言」という言葉には、「根拠のないでまかせの言葉」という意味があります。
ニュース・新聞・書籍でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「妄言」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「妄言」の意味は『根拠のないでまかせの言葉』
妄言の読み方は「もうげん・ぼうげん」です。
「妄」は中学校、「言」は小学2年生で習う漢字で、
- 「妄」はまことがない・うそいつわり・でたらめ
- 「言」は口で発表すること・ものをいうこと・言った言葉
の2つが合わさってできた言葉です。
『妄言』には
- 根拠もなくみだりに言う言葉・でまかせの言葉
- 自分の述べた言葉をへりくだっていう語
などの意味があります。
「妄言」の正しい使い方を例文で紹介!
「妄言」は、根拠もなくみだりに言うこと・でまかせを言うことを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

後からよく考えてみたら、あれは彼女の妄言だったのではないかと思います。
例文②

彼が言っていることはおそらく妄言なので、気にしないでください。
例文③

父の妄言に嫌気が指し、母は家を出て行きました。
例文④

なぜか私の妄言ということで片付けられてしまいました。
例文⑤

あんな妄言を信じる人はいないはずです。
【妄言を使う時の注意点】
「妄言」は根拠のないでまかせの言葉という意味で、根拠もなくみだりに言うこと・でまかせを言うことを表すときに使われます。
また「もうげん」「ぼうげん」の2つの読み方がありますが、一般的に浸透している読み方は「もうげん」です。
「妄言」の類義語・言い換え5選
『妄言』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 空言
- 虚構
- 妄語
- でまかせ
- 偽り
類義語①空言の意味

空言に惑わされるのはもう嫌です。
類義語②虚構の意味

彼女の描く世界は、現実と虚構が交錯しているイメージです。
類義語③妄語の意味

彼女は嘘をついて、妄語が過ぎるので信用してはいけないと思います。
類義語④でまかせの意味

彼の言っていることはでまかせなので、こちらを信じてください。
類義語⑤偽りの意味

彼女の報告は偽りであると分かり、社内で問題になりました。

「妄言」と「妄想」の違いは?
「妄言」と「妄想」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「妄言」には根拠のないでまかせの言葉という意味がありますが、
それに対し「妄想」には、 根拠もなくあれこれと想像することという意味があります。
どちらもいつわりの意の「妄」が使われ似ている言葉ですが、「妄言」は根拠のないことを口で言うことを指している言葉です。
一方で「妄想」は、根拠もなくあれこれと想像する・イメージすることを指しています。
「妄言」は英語で『ackamaracka』
妄言は英語の『ackamaracka』に言い換えることができます。
英語の『ackamaracka』には
- ほら話
という意味があります。
「妄言」の対義語・反対語は『真実』
妄言の対義語は、『真実』になります。
真実には
- うそ偽りのないこと・本当のこと・まこと
- 仏語・絶対の真理・真如
などの意味があり、うそ偽りのないこと・本当のことを表すときに用いられます。

これからは真実のみ話してほしいです。
「妄言」は根拠のないでまかせの言葉・嘘や偽りの言葉を意味し、「真実」はうそ偽りのないこと・本当のことを指しています。
