「ご時世」という言葉には、「ある時代における世の中」という意味があります。
今の時代、現代の世の中などの意味でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ご時世」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
ご時世の意味は『ある時代における世の中』

ご時世の読み方は「ごじせい」です。
語源は、時とともに移り変わる世の中という意味の「時世」に、丁寧の「御」をつけた言葉です。
『ご時世』には
- ある時代における世の中
などの意味があります。
「ご時世」の正しい使い方を例文で紹介!

「ご時世」は、今の時代、現代の世の中を丁寧に表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

この時世、無料のWi-Fiサービスは当たり前になってきています。
例文②

こんなご時世なので、面接はほとんどオンラインです。
例文③

このようなご時世でも、事業の拡大に成功したのは、従業員のみんなのおかげです。
例文④

就活のために授業を休まなくちゃいけないなんて、嫌なご時世だ。
例文⑤

米が高くて買えないだなんて、世知辛いご時世になってしまった。
【ご時世を使う時の注意点】
「ご時世」は、時代への不満や嘆きといった話題の時に用いられることが多く、明るい内容には適さない表現です。
「ご時世」の類義語・言い換え4選

『ご時世』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 世の中
- 世間
- 時代
- 世情
類義語①世の中の意味
- 人々が互いにかかわり合って生きて暮らしていく場。世間。社会。
- 世間の人々の間。また、社会の人間関係。
- 世間のならい。
- 当世。その時分。
引用:Weblio辞書(一部抜粋)

不景気で大変な世の中ですが、色々と工夫してなんとか暮らしています。
類義語②世間の意味
- 人が集まり、生活している場。自分がそこで日常生活を送っている社会。世の中。また、そこにいる人々。
- 人々との交わり。また、その交わりの範囲。
引用:Weblio辞書(一部抜粋)

あのアーティストは世間ではかなり人気のようだが、私には良さが分からない。
類義語③時代の意味

IT技術が発達した時代に生まれた子どもたちは、新しいガジェットでも使いこなすのが早い。
類義語④世情の意味
- 世の中のありさま。せいじょう。
- 世間の人情。俗人の心。せいじょう。
引用:Weblio辞書

商品の売れ行きは、世情の波に翻弄されるので、しっかりマーケティングすることが大切です。

「ご時世」と「ご時勢」の違いは?

「ご時世」と「ご時勢」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ご時世」にはある時代における世の中という意味がありますが、
それに対し「ご時勢」には、世の中の成り行きという意味があります。
「ご時世」は世の中そのものを指すのに対し、「ご時勢」は世の中が変化していく様子のことを指します。
「ご時世」は英語で『the times』

ご時世は英語の『the times』に言い換えることができます。
英語の『the times』には
- ご時世
という意味があります。
「ご時世」の対義語・反対語はありません

ご時世の対義語は、ありません。
