「履歴」という言葉には、「その人の経歴や、データの送受信などの記録」という意味があります。
日常生活やビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「履歴」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「履歴」の意味は『その人の経歴や、データの送受信などの記録』
履歴の読み方は「りれき」です。
明確な語源や由来はありませんが、「履」と「歴」のそれぞれの意味は、
- 「履」は、歩む
- 「歴」は、経過する
この2つが合わさってできた言葉です。
『履歴』には
- その人が経てきた学業・職業など
- 経歴
- コンピューターで、データの送受信などの記録のこと
などの意味があります。
「履歴」の正しい使い方を例文で紹介!
「履歴」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①その人が経てきた学業・職業などを表す時
ビジネスシーンなどで、その人の経歴を表す時などに使われます。
【例文①】

彼の履歴書を見ると、かなり営業経験があるようだ。
【例文②】

あなたの職務履歴を教えてください。
例文②コンピューターで、データの送受信などの記録のことを表す時
業務システムや操作などの記録を表す時に使われます。
【例文①】

サーバーのアクセス履歴を調べています。
【例文②】

間違えてメールの送信履歴を消してしまいました。
【履歴を使う時の注意点】
「履歴」は職歴や操作記録など幅広い意味を持つため、文脈に応じて「職務履歴」「操作履歴」など具体的に使い分けましょう。
「履歴」の類義語・言い換え5選
『履歴』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 経歴
- 記録
- 過去
- 業績
- アーカイブ
類義語①経歴の意味
今まで経験してきた仕事・身分・地位・学業などの事柄。履歴。
引用:Weblio辞書

あなたのこれまでの経歴を教えてください。
類義語②記録の意味
将来のために物事を書きしるしておくこと。また、その書いたもの。現在では、文字に限らず、映像や音声、それらのデジタルデータも含んでいう。
引用:Weblio辞書

参考になるものがないか、これまでの会議の記録を見返してみます。
類義語③過去の意味
好ましくない経歴・前歴。
引用:Weblio辞書

過去のことは忘れたいと思っています。
類義語④業績の意味
事業や学術研究の上で獲得した成果。
引用:Weblio辞書

これまでの業績は、ポートフォリオにまとめました。
類義語⑤アーカイブの意味
アーカイブとは、情報やデータを整理し、保存・保管することを指す。主に、文書や電子メール、ウェブページ、画像、音声、動画などのデジタルデータや、紙媒体の書類、書籍、写真などのアナログデータを対象とする。
引用:Weblio辞書

過去の議事録は社内のアーカイブに保存されています。

「履歴」と「経歴」の違いは?
「履歴」と「経歴」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「履歴」にはその人の経歴や、データの送受信などの記録という意味がありますが、
それに対し「経歴」には、今まで経験してきた仕事・身分・地位・学業などの事柄という意味があります。
「履歴」は記録全般を表す言葉ですが、「経歴」は特に人の職業や人生経験の流れを表す際に使われます。
似ている言葉ですが、時と場合に応じて使い分けましょう。
「履歴」は英語で『personal record』
履歴は英語の『personal record』に言い換えることができます。
英語の『personal record』には
- 履歴
という意味があります。
「履歴」の対義語・反対語は『未来』
履歴の対義語は、『未来』になります。
未来には
- 現在のあとに来る時
- これから来る時
- 将来
などの意味があり、現在のあとに来る時を表す際に用いられます。

未来のことはわからないが、いつまでも平和であってほしい。
その人の経歴や、データの送受信などの記録という意味の「履歴」に対して、現在のあとに来る時を表す「未来」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
