「旋回」という言葉には、「円を描くように回ること」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「旋回」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「旋回」の意味は『円を描くように回ること』
旋回の読み方は「せんかい」です。
明確な語源や由来はありませんが、「旋」と「回」のそれぞれの意味は、
- 「旋」は、めぐる
- 「回」は、まわる
この2つが合わさってできた言葉です。
『旋回』には
- 円を描くように回ること
- 機械などの可動部が回転運動をすること
- 航空機や艦船が回りこむようにして進路を変えること
などの意味があります。
「旋回」の正しい使い方を例文で紹介！
「旋回」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①円を描くように回ることを表す時
機械などの可動部が回転運動をすることを表す時に使われます。
【例文①】
B男扇風機は羽が旋回することで風を起こしている。
【例文②】
B子この機械はアームが旋回して、部品を取り付けています。
例文②航空機や艦船が回りこむようにして進路を変えることを意味する時
主に飛行機や戦闘機などが進路変更することを表す時に使われます。
【例文①】
B男飛行機が大きく旋回して着陸体制に入った。
【例文②】
B子戦闘機が敵機を追って旋回している。
【旋回を使う時の注意点】
「旋回」とは、物体が円を描くように移動しながら回ることを意味する言葉で、悪い意味はありません。
しかし、「堂々巡りである」「迷走している」というように比喩的に用いられる場合もあり、この場合はやや否定的なニュアンスで使われます。
文脈に沿って理解するようにしましょう。
「旋回」の類義語・言い換え3選
『旋回』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 回転
- 回旋
- 転回
類義語①回転の意味
物が、ある軸を中心としてまわること。
引用：Weblio辞書
B子回転式のドアを通る時はいつも緊張します。
類義語②回旋の意味
くるくる回ること。くるりと回すこと。旋回。
引用：Weblio辞書
A子機体が回旋しながら効果しました。
類義語③転回の意味
ぐるりと回ること。また、回すこと。回転。
引用：Weblio辞書
B男そのトラックは道路の端で転回してから出発した。
「旋回」と「回転」の違いは？
「旋回」と「回転」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「旋回」には円を描くように回ることという意味がありますが、
それに対し「回転」には、物が、ある軸を中心としてまわることという意味があります。
「旋回」は移動しながら円を描いて回る動きですが、「回転」はその場で軸を中心として回る動きを表します。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「旋回」は英語で『revolve』
旋回は英語の『revolve』に言い換えることができます。
英語の『revolve』には
- 回転する
- ぐるぐる回る
- 循環する
などという意味があります。
「旋回」の対義語・反対語は『停止』
旋回の対義語は、『停止』になります。
停止には
- 動いていたものが途中で止まること
- 動いていたものを途中で止めること
などの意味があり、動いていたものが途中で止まることを表す際に用いられます。
B男アトラクションが急に停止した。
円を描くように回ることという意味の「旋回」に対して、動いていたものが途中で止まることという意味の「停止」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
