「不謹慎」という言葉には、「つつしみのないこと」という意味があります。
日常会話やビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「不謹慎」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「不謹慎」の意味は『つつしみのないこと』
不謹慎の読み方は「ふきんしん」です。
語源は、否定の接頭語の「不」と、言動を慎むことを意味する「謹慎」が組み合わされた言葉です。
『不謹慎』には
- つつしみのないこと
- ふまじめ
などの意味があります。
「不謹慎」の正しい使い方を例文で紹介!
「不謹慎」は、つつしみのないことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

お客様に対して不謹慎と受け取られるような言動には、十分注意すべきだ。
例文②

会議の場で、そのように発言したことは不謹慎だった。
例文③

彼の不謹慎な冗談に、場が凍りついた。
例文④

不謹慎な言動は、信用を失うので気をつけましょう。
例文⑤

部長の不謹慎な一言が、社内で問題になっている。
【不謹慎を使う時の注意点】
「不謹慎」は悲しみや厳粛さが求められる状況での軽率な行動を意味する言葉です。
相手の言動を非難・批判する強い言葉なので、慎重に使うようにしましょう。
「不謹慎」の類義語・言い換え5選
『不謹慎』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 無礼
- 不敬
- 不適切
- 軽率
- 非礼
類義語①無礼の意味
礼儀にはずれること。また、そのさま。失礼。不躾(ぶしつけ)。無作法。
引用:Weblio辞書

目上の人に対してあの態度は無礼だ。
類義語②不敬の意味
尊敬の念を持たず、礼儀にはずれること。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

不敬にあたる表現は避けるべきです。
類義語③不適切の意味
適切でないこと、適当でないこと。
引用:Weblio辞書

あの場面での発言は不適切だったな。
類義語④軽率の意味
物事を深く考えずに軽々しく行うこと。また、そのさま。かるはずみ。
引用:Weblio辞書

彼の軽率なミスが重大なトラブルにつながってしまった。
類義語⑤非礼の意味
礼儀にそむくこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

非礼をお詫び申し上げます。

「不謹慎」と「非常識」の違いは?
「不謹慎」と「非常識」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「不謹慎」にはつつしみのないことという意味がありますが、
それに対し「非常識」には、常識のないことという意味があります。
どちらも否定的な評価を表す言葉ですが、「不謹慎」は状況や相手に対しての配慮がないことを意味するのに対して、「非常識」は社会全体の常識から外れていることを強調します。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「不謹慎」は英語で『imprudent』
不謹慎は英語の『imprudent』に言い換えることができます。
英語の『imprudent』には
- 軽率な
- 無分別な
- 不謹慎な
などという意味があります。
「不謹慎」の対義語・反対語は『謹慎』
不謹慎の対義語は、『謹慎』になります。
謹慎には
- 言動をひかえめにすること
などの意味があり、言動をひかえめにすることを表す際に用いられます。

彼は謹慎中、自分の行動を深く反省していた。
つつしみのないことという意味の「不謹慎」に対して、言動をひかえめにすることという意味の「謹慎」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
