「結構です」という言葉には、「それでいいという許可や肯定の意味と、必要ないという断りの意味」という意味があります。
ビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「結構です」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「結構です」の意味は『それでいいという許可や肯定の意味と、必要ないという断りの意味』

【結構ですの意味】
「はい、結構です」などという場合は「良い」「問題ない」の意味。または、逆に、断ったり遠慮したりする文脈では、「必要ありません」「要りません」などといった意味で使われる断り文句。
引用: Weblio辞書
結構ですの読み方は「けっこうです」です。
語源は、満足なさまや、それ以上必要がないさまを意味する「結構」に、丁寧の助動詞「です」が組み合わされた言葉です。
『結構です』には
- 「はい、結構です」などという場合は「良い」「問題ない」の意味
- 断ったり遠慮したりする文脈では、「必要ありません」「要りません」などといった意味
などの意味があります。
「結構です」の正しい使い方を例文で紹介!

「結構です」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①それでいいという許可や肯定を表す時
「はい、結構です」などの形で、何か提案に対して肯定する時に使われます。
【例文①】

納期は明後日でよろしいですか?

はい、結構です。
【例文②】

資料の色味は、こちらで大丈夫ですか?

はい、結構です。
例文②断ったり遠慮したりする時
必要ないという断りの意味で使われます。
【例文①】

お帰りの際にタクシーをお呼びしますか?

いいえ、結構です。
【例文②】

なにかお手伝いしましょうか?

いえ、結構です。
【結構ですを使う時の注意点】
「結構です」は丁寧な表現ですが、言い方によっては冷たく聞こえることがあるため、とくに目上の人やお客様に使う際は注意が必要です。
断る場面では「ありがとうございます、今は大丈夫です」など、やわらかい表現に言い換えると良いでしょう。
「結構です」の類義語・言い換え2選

『結構です』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 十分です
- 遠慮します
類義語①十分ですの意味

もう一つプランをご提案しましょうか?

いえ、こちらのプランで十分です。
類義語②遠慮しますの意味

これ、よかったらどうぞ。

甘いものは控えているので、遠慮します。

「結構です」と「構いません」の違いは?

「結構です」と「構いません」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「結構です」にはそれでいいという許可・肯定の意味と、必要ないという断りの意味という意味がありますが、
それに対し「構いません」には、相手の行動や提案を許容する意味があります。
「結構です」は、「それでいい」という肯定の意味もありますが、一般的には「もう十分です」「いりません」という断りや満足の意思を表します。
一方で「構いません」は、「問題ありません」「気にしません」という許容や同意を示します。
「結構です」はややきっぱりとした否定を表しますが、「構いません」は相手の提案を受け入れるときに使われます。
「結構です」は英語で『No thank you.』

結構ですは英語の『No thank you.』に言い換えることができます。
英語の『No thank you.』には
- 結構です
- お断りします
などという意味があります。
「結構です」の対義語・反対語は『お願いします』

結構ですの対義語は、『お願いします』になります。
お願いしますには
- 相手に依頼する際に用いる表現
などの意味があり、相手に依頼する際に用いられます。

こちらに資料をおまとめしましょうか?

お願いします。ありがとうございます。
必要ないという断りの意味の「結構です」に対して、相手に依頼する際に用いられる「お願いします」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
