「浅学」という言葉には、「学問や知識が未熟なこと」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「浅学」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「浅学」の意味は『学問や知識が未熟なこと』

浅学の読み方は「せんがく」です。
明確な語源や由来はありませんが、「浅」と「学」のそれぞれの意味は、
- 「浅」は、内容が乏しい
- 「学」は、知識や学問
この2つが合わさってできた言葉です
『浅学』には
- 学問や知識が未熟なこと
- 学問や知識が未熟な人
などの意味があります。
「浅学」の正しい使い方を例文で紹介!

「浅学」は、学問や知識が未熟なことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

浅学なりに調べてきたことを発表させていただきます。
例文②

浅学のため、質問の意図を十分に汲み取ることができず申し訳ありませんでした。
例文③

私のような浅学の者にも分かりやすくご教授いただきありがとうございました。
例文④

浅学非才ではありますが、一言述べさせていただきます。
例文⑤

まさに浅学ゆえに見落としていた部分です。ご指摘ありがとうございます。
【浅学を使う時の注意点】
「浅学」は謙遜の表現として目上の方への挨拶や文章、スピーチなどに使われることが多いです。
日常会話ではやや堅すぎる印象を与えるため、状況に応じて使い分けましょう。
「浅学」の類義語・言い換え5選

『浅学』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 無知
- 蒙昧
- 浅薄
- 無学
- 寡聞
類義語①無知の意味
知らないこと。知識がないこと。知恵のないこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

彼はその分野について無知だった。
類義語②蒙昧の意味
暗いこと。転じて、知識が不十分で道理にくらいこと。また、そのさま。愚昧。
引用:Weblio辞書

私は政治について蒙昧でした。
類義語③浅薄の意味
考えや知識が浅く行き届いていないこと。また、そのさま。あさはか。
引用:Weblio辞書

浅薄な理解で他人を批判してはいけない。
類義語④無学の意味
学問・知識のないこと。また、そのさま。ぶがく。
引用:Weblio辞書

今日ほど無学であることを恥じたことはない。
類義語⑤寡聞の意味
物事を見聞きすることが少なく、見識に乏しいさま。物事に疎いさま。
引用:Weblio辞書

寡聞にしてその名前を存じ上げませんでしたが、非常に有名な方なのですね。

「浅学」は英語で『superficial learning』

浅学は英語の『superficial learning』に言い換えることができます。
英語の『superficial learning』には
という意味があります。
「浅学」の対義語・反対語は『博学多才』

浅学の対義語は、『博学多才』になります。
博学多才には
- 広く諸学に通じ、才能が豊かであること
などの意味があり、広く諸学に通じ、才能が豊かであることを表す際に用いられます。

彼は博学多才で、どんなことにも詳しい。
学問や知識が未熟なことという意味の「浅学」に対して、広く諸学に通じ、才能が豊かであることという意味の「博学多才」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
