「策士」という言葉には、「策略を立てることに巧みな人」という意味があります。
でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「策士」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「策士」の意味は『計略や策略に長けた人や頭を使って物事を有利に進める人』

策士の読み方は「さくし」です。
明確な語源や由来はありませんが、「策」と「士」のそれぞれの意味は、
- 「策」は、計略やはかりごと
- 「士」は、その道に通じた人物
この2つが合わさってできた言葉です。
『策士』には
- 策略を立てることに巧みな人
- 好んで事をたくらむ人
などの意味があります。
「策士」の正しい使い方を例文で紹介!

「策士」は、策略を立てることに巧みな人を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

彼は試合の流れを読んで勝利に導く策士だ。
例文②

彼は交渉に長けていて、みんなから策士だと言われています。
例文③

策士である彼女の頭の回転はかなり早い。
例文④

諸葛孔明は、まさに天才的な策士だと言われています。
例文⑤

策士の思惑どおりに、相手は罠にはまった。
【策士を使う時の注意点】
「策士」は、状況を有利に進める計略に長けた人を表す言葉です。
戦略的であることや頭の切れる人物を評価するときは褒め言葉になりますが、裏で計略を巡らすというニュアンスが強いとネガティブに受け取られることがあります。
「策士」の類義語・言い換え3選

『策士』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 策略家
- 計略家
- 参謀
類義語①策略家の意味
巧みに策略をめぐらす人。また、駆け引きのうまい人。策士。
引用:Weblio辞書

彼は相手の心理を読む、卓越した策略家だ。
類義語②計略家の意味

計略家の思惑どおり、計画が進んでいる。
類義語③参謀の意味
謀議に加わること。また、その人。
引用:Weblio辞書

彼は社長の右腕として活躍する優秀な参謀です。

「策士」は英語で『strategist』

策士は英語の『strategist』に言い換えることができます。
英語の『strategist』には
- 戦略家
- 策士
という意味があります。
「策士」の対義語・反対語は『無策』

策士の対義語は、『無策』になります。
無策には
- 方策や対策をもっていないこと
- 見通し・計画がないこと
などの意味があり、方策や対策をもっていないことを表す際に用いられます。

無策のままクレーム対応するのは危険だ。
計略や策略に長けた人、頭を使って物事を有利に進める人という意味の「策士」に対して、方策や対策をもっていないことという意味の「無策」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
