「ご相伴にあずかる」という言葉には、「食事や酒席などに招かれて一緒にご馳走になることを、へりくだって丁寧に言う表現」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ご相伴にあずかる」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「ご相伴にあずかる」の意味は『食事や酒席などに招かれて一緒にご馳走になることを、へりくだって丁寧に言う表現』
ご相伴にあずかるの読み方は「ごしょうばんにあずかる」です。
語源は、 一緒に行動することや付き添うという意味の「相伴」の尊敬表現である「ご相伴」と、恩恵を受けるという意味の「あずかる」が組み合わされた言葉です。
『ご相伴にあずかる』には
- 食事や酒席などに招かれて一緒にご馳走になることを、へりくだって丁寧に言う表現
などの意味があります。
「ご相伴にあずかる」の正しい使い方を例文で紹介!
「ご相伴にあずかる」は、食事や酒席などに招かれて一緒にご馳走になることを、へりくだって丁寧に言う際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

部長ご夫妻のご相伴にあずかり、貴重なお時間をいただきまして誠にありがとうございました。
例文②

先日は上司のご相伴にあずかり、大変勉強になるお話を伺うことができました。
例文③

思いがけずご相伴にあずかることとなり、嬉しさでいっぱいです。
例文④

お取引先の皆さまとご相伴にあずかり、楽しいひとときを過ごすことができました。
例文⑤

ご相伴にあずかりまして、心から感謝しております。
【ご相伴にあずかるを使う時の注意点】
「ご相伴にあずかる」の「あずかる」漢字表記は、「預かる」ではなく「与る」と書くのが正しい表記です。
「預かる」は物を一時的に持つこと、「与る」は恩恵を受けたり関わったりすることを意味します。
したがって「ご相伴にあずかる」は「ご一緒させてもらう」という意味で「与る」を使いますので覚えておきましょう。
「ご相伴にあずかる」の類義語・言い換え2選
『ご相伴にあずかる』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 同席
- 同伴
類義語①同席の意味
同じ席に居合わせること。
引用:Weblio辞書

今回の会食には社長も同席される予定です。
類義語②同伴の意味
一緒に連れ立って行くこと。特に、男女が連れ立つこと。
引用:Weblio辞書

本日の会食には部長の同伴で参加した。

「ご相伴」と「お相伴」の違いは?
「ご相伴」と「お相伴」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ご相伴」には目上の人や敬意を払う相手に一緒に食事や席にあずかるという意味がありますが、
それに対し「お相伴」にも、一緒に食事や席にあずかるという意味があります。
「ご相伴」は目上の人と一緒に食事や席にあずかるときに使う丁寧語で、謙譲のニュアンスが強い表現ですが、「お相伴」は比較的カジュアルで、友人や同僚との食事にも使いやすい言い回しです。
似ている言葉ですが、時と場合に応じて使い分けましょう。
「ご相伴にあずかる」は英語で『company』
ご相伴にあずかるは英語の『company』に言い換えることができます。
英語の『company』には
- つき合い
- 同伴
- 同席
などという意味があります。
「ご相伴にあずかる」の対義語・反対語は『断る』
ご相伴にあずかるの対義語は、『断る』になります。
断るには
- 相手の申し出などに応じられないことを告げる
- 拒絶する
- 辞退する
などの意味があり、相手の申し出に応じられないことを表す際に用いられます。

都合がつかず、先輩からの誘いを断りました。
食事や酒席などに招かれて一緒にご馳走になることを、へりくだって丁寧に言う表現である「ご相伴にあずかる」に対して、相手の申し出などに応じられないことを告げるという意味の「断る」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
