「不撓不屈」という言葉には、「苦悩や困難に直面しても決して挫けないこと」という意味があります。
粘り強さを表す際にでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「不撓不屈」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「不撓不屈」の意味は『苦悩や困難に直面しても決して挫けないこと』

不撓不屈の読み方は「ふとうふくつ」です。
語源は、たわまず、曲がらないことを意味する「不撓」と、困難にも屈しないことを意味する「不屈」が組み合わされた四字熟語です。
『不撓不屈』には
- どのような苦悩や困難に直面しても決して挫けないこと
- どのような苦悩や困難に直面しても決して挫けない人
などの意味があります。
「不撓不屈」の正しい使い方を例文で紹介!

「不撓不屈」は、苦悩や困難に直面しても決して挫けないことやそのような人を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

彼は不撓不屈の精神で、事業をここまで大きくしました。
例文②

不撓不屈の努力が大切だと部活で学びました。
例文③

不撓不屈の心で困難に立ち向かいました。
例文④

ピンチの時にこそ、不撓不屈の精神が必要だ。
例文⑤

彼の不撓不屈の心を見習いたい。
【不撓不屈を使う時の注意点】
「不撓不屈」は、どんな困難にも負けず、心を折らずにやり抜く強い意志を表す言葉です。
日常会話では少し大げさなニュアンスなので、硬めの文章やスピーチで使うのが自然です。
「不撓不屈」の類義語・言い換え5選

『不撓不屈』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 忍耐
- 根性
- 不屈
- 不屈の精神
- 頑強
類義語①忍耐の意味
苦難などをこらえること。
引用:Weblio辞書

彼は厳しい訓練にも忍耐強く取り組んだ。
類義語②根性の意味
物事をあくまでやりとおす、たくましい精神。気力。
引用:Weblio辞書

彼は根性のある人だ。
類義語③不屈の意味
どんな困難にぶつかっても、意志を貫くこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

絶対的エースの不屈の努力がチームを支えている。
類義語④不屈の精神の意味
困難に直面しても決して挫けたりあきらめたりしない心意気。不屈の魂。
引用:Weblio辞書

不屈の精神で困難を乗り越えた彼女は、頼り甲斐がある。
類義語⑤頑強の意味
自分の態度や考えをかたくなに守って、外からの力に容易に屈しないさま。
引用:Weblio辞書

ぼくも頑強な精神をもちたい。

「不撓不屈」は英語で『tireless』

不撓不屈は英語の『tireless』に言い換えることができます。
英語の『tireless』には
- 疲れを知らない
- 精力的な
- 勤勉な
- 不断の
という意味があります。
「不撓不屈」の対義語・反対語は『意気消沈』

不撓不屈の対義語は、『意気消沈』になります。
意気消沈には
- 意気込みがすっかり衰えること
- 元気がなくなること
- 意気阻喪(いきそそう)
などの意味があり、意気込みがすっかり衰えることを表す際に用いられます。

期待していた案が却下され、彼は意気消沈していた。
苦悩や困難に直面しても決して挫けないことという意味の「不撓不屈」に対して、意気込みがすっかり衰えることという意味の「意気消沈」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
