「読み込む」という言葉には、「よく読んで自分のものとする/データを本体のメモリー上に移し入れる」という意味があります。
日常会話やビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「読み込む」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
読み込むの意味は『よく読んで自分のものとする/データを本体のメモリー上に移し入れる』

読み込むの意味
- よく読んで自分のものとする。
- (ふつう「詠み込む」と書く)詩歌などに物・土地の名などを入れて詠む。詠み入れる。
- コンピューターで、補助記憶装置にあるデータを本体のメモリー上に移し入れる。読み出す。
引用:Weblio辞書
読み込むの読み方は「よみこむ」です。
語源は、文字や文章、図などを見て、その意味・内容を理解するという意味の「読む」の連用形に、中に入れるという意味の「込む」が付いた言葉です。
『読み込む』には
- よく読んで自分のものとする
- 詩歌などに物・土地の名などを入れて詠む
- コンピューターで、補助記憶装置にあるデータを本体のメモリー上に移し入れる
などの意味があります。
「読み込む」の正しい使い方を例文で紹介!

「読み込む」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①熟読するという意味で使う時
文章の内容を理解するために、よく読むことを表す時に使われます。
【例文①】

テスト前に教科書を読み込む。
【例文②】

好きな本は何度も読み込んでいるので、表紙がボロボロになっています。
例文②詩歌に土地などの名前を入れて詠むという意味で使う時
詩や和歌などに名所などの名前を入れて詠むことを表す時に使われます。
【例文①】

旅先で訪れた場所の名前を読み込んで、和歌を作ってみよう。
【例文②】

歴史的に有名な土地は、その名前を読み込んだ詩歌が多く存在する。
例文③コンピューターにデータを取り込むという意味で使う時
USBメモリやSDカードなどの補助記憶装置にあるデータを、本体のメモリー上に移し入れる時に使われます。
【例文①】

ノートパソコンで、SDカードに保存した写真のデータを読み込む。
【例文②】

作業ファイルの保存がうまくできていなくて、データを読み込めず困った。
【読み込むを使う時の注意点】
3つの異なる意味を持つ言葉なので、使う場面によって意味が変わります。
また、詩歌に名所の名前を入れるという意味で使うときは「詠み込む」という表記が一般的です。
「読み込む」の類義語・言い換え3選

『読み込む』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 熟読する
- 精読する
- ロード
類義語①熟読するの意味
文章の意味をよく考えながらじっくり読むこと。
引用:Weblio辞書

コンクールに向けて、課題図書を熟読する。
類義語②精読するの意味
細かいところまで、ていねいに読むこと。熟読。
引用:Weblio辞書

出版前の原稿にミスがないか精読する。
類義語③ロードの意味
コンピューターで、入力装置や補助記憶装置にあるデータを主記憶装置に移し入れること。
引用:コトバンク

大きなデータをロードするときは時間がかかる。

「読み込む」と「読み取る」の違いは?

「読み込む」と「読み取る」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「読み込む」にはよく読んで自分のものとする/データを本体のメモリー上に移し入れるという意味がありますが、
それに対し「読み取る」には、文章などを読んで、意味や主旨を理解する/コンピューターなどの機器が、文字や記号を判断するという意味があります。
文章を読むという文脈で使われるときは、「読み込む」は単によく読むことで内容を自分のものにするという意味ですが、「読み取る」は書かれている意図や主張を推察するというニュアンスが含まれます。
また、コンピューターを扱う場面で使われるときは、「読み込む」はデータを保存するという意味があるのに対して、「読み取る」にはその意味合いはないという違いがあります。
「読み込む」は英語で『read/load』

読み込むは英語の『read/load』に言い換えることができます。
英語①readの意味
英語の『read』には
- 読む
- 読んで理解する
という意味があります。
英語②loadの意味
英語の『load』には
- ロードする
- 読み込む
という意味があります。
「読み込む」の対義語・反対語は『通読(する)/書き込む』

読み込むの対義語は、『通読(する)/書き出す』になります。
対義語①通読(する)の意味
通読には
- 始めから終わりまで読み通すこと
- ひととおり目を通すこと
などの意味があり、文章などに目を通すことを表すときに用いられます。

上司に提出する前に、後輩が作成したレポートを通読する。
対義語②書き込むの意味
書き込むには
- コンピューターで、メモリー上にあるデータなどを補助記憶装置に移し入れる
などの意味があり、コンピューターからデータを移しいれるときに用いられます。

編集が終わった動画ファイルを、メモリーカードに書き込む。
「読み込む」は「よく読んで自分のものとする/データを本体のメモリー上に移し入れる」という意味で使われ、「通読(する)」はひととおり目を通すこと、「書き込む」はコンピューターで、メモリー上にあるデータなどを補助記憶装置に移し入れるという意味で使われます。
