「体現」という言葉には、「理念的なあり方や考え方などを現実的・具体的なものとして示すこと、実行すること」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「体現」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「体現」の意味は『理念的なあり方や考え方などを現実的・具体的なものとして示すこと、実行すること』
体現の読み方は「たいげん」です。
明確な語源や由来はありませんが、「体」と「現」のそれぞれの意味は、
- 「体」は、形・実体、身体そのもの
- 「現」は、具体化すること
この2つが合わさってできた言葉です。
『体現』には
- 理念的なあり方や考え方などを現実的・具体的なものとして示すこと、実行すること
などの意味があります。
「体現」の正しい使い方を例文で紹介!
「体現」は、理念的なあり方や考え方などを現実的・具体的なものとして示すこと、実行することを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

社長の姿勢は、会社の理念を体現している。
例文②

彼女は誠実さを体現する社員だ。
例文③

そのイベントは、会社の社会貢献の理念を体現していた。
例文④

彼の行動は、お客様第一主義を体現したものだ。
例文⑤

この商品は、私たちのアイデアを体現したものです。
【体現を使う時の注意点】
「体現」は、理念や価値など抽象的なものを、行動や成果で具体的に表すときに使われます。
ビジネスシーンでは、主に前向きな評価や紹介の場面で用いられますので覚えておきましょう。
「体現」の類義語・言い換え4選
『体現』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 実現
- 表現
- 実証
- 具現
類義語①実現の意味
計画・期待などが現実のものになること。また、現実のものとすること。
引用:Weblio辞書

彼の努力によってプロジェクトは無事に実現した。
類義語②表現の意味
心理的、感情的、精神的などの内面的なものを、外面的、感性的形象として客観化すること。また、その客観的形象としての、表情・身振り・言語・記号・造形物など。
引用:Weblio辞書

新しいデザインは自由な発想を表現している。
類義語③実証の意味
確かな証拠をもって証明すること。事実によって明らかにすること。
引用:Weblio辞書

その実験で効果が実証された。
類義語④具現の意味
実際に、具体的な形に現すこと。また、具体的に現されたもの。
引用:Weblio辞書

この商品は私たちのアイデアを具現したものだ。

「体現」と「実現」の違いは?
「体現」と「実現」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「体現」には理念的なあり方や考え方などを現実的・具体的なものとして示すこと、実行することという意味がありますが、
それに対し「実現」には、計画・期待などが現実のものになることという意味があります。
「体現」は、抽象的な価値や理念を、具体的な形や行動で表すという意味ですが、「実現」は、夢や計画を、実際にかなえて現実にすることを表します。
似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「体現」は英語で『embodiment』
体現は英語の『embodiment』に言い換えることができます。
英語の『embodiment』には
- 具体化
- 体現
などという意味があります。
「体現」の対義語・反対語はありません
体現の対義語は、ありません。
参画の意味
