「上長」という言葉には、「自分よりも年齢が上の人、あるいは地位が上の人のこと」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「上長」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「上長」の意味は『自分よりも年齢が上の人、あるいは地位が上の人のこと』
上長の読み方は「じょうちょう」です。
明確な語源や由来はありませんが、「上」と「長」のそれぞれの意味は、
- 「上」は、目上・高い立場
- 「長」は、上に位置するもの
この2つが合わさってできた言葉です。
『上長』には
- 自分よりも年齢が上の人、あるいは地位が上の人のこと
などの意味があります。
「上長」の正しい使い方を例文で紹介!
「上長」は、自分よりも年齢が上の人、あるいは地位が上の人のことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

この件については、まず上長に報告してください。
例文②

プロジェクトの進捗を上長に共有した。
例文③

上長の承認を得て、予算を申請しました。
例文④

上長とのミーティングで、今後の目標や方針を確認した。
例文⑤

上長の指示に従って、資料を作成したのに差し戻されました。
【上長を使う時の注意点】
「上長」は自分より上の立場の人を指す社内用語です。
日常会話ではややかたい表現なので、日常会話などでは「上司」と言い換えるとよいでしょう。
「上長」の類義語・言い換え5選
『上長』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 目上
- 上司
- 上官
- 管理者
- リーダー
類義語①目上の意味
階級・地位や年齢が自分より上であること。また、その人。
引用:Weblio辞書

目上の方の意見は、まず尊重して聞くようにしている。
類義語②上司の意味
その人より役職が上位の人。上役。
引用:Weblio辞書

4月からの働き方について、上司に相談した。
類義語③上官の意味
上級の官職。また、その人。
引用:Weblio辞書

上官の指示で訓練計画が変更された。
類義語④管理者の意味
管理する人。特に、管理のための資格を持って業務に当たる人。
引用:Weblio辞書

管理者は予算の承認も担当している。
類義語⑤リーダーの意味
組織やチームの中で、他のメンバーを導き、方向性を示す役割を担う人物を指す。また、政治家や企業の経営者など、権力や影響力を持っている人物を指すこともある。
引用:Weblio辞書

このプロジェクトでは、彼がリーダーに選ばれた。

「上長」と「上司」の違いは?
「上長」と「上司」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「上長」には自分よりも年齢が上の人、あるいは地位が上の人のことという意味がありますが、
それに対し「上司」には、その人より役職が上位の人という意味があります。
「上長」は社内用語で、直属の上司を指しますが、「上司」は一般的な言葉で、直属・非直属を問わず使うことができます。
ビジネス文書や社内報告では「上長」、日常会話では「上司」と使い分けるとよいでしょう。
「上長」は英語で『elder』
上長は英語の『elder』に言い換えることができます。
英語の『elder』には
- 年長の
- 年上のほうの
- 古参の
- 先輩の
という意味があります。
「上長」の対義語・反対語は『後輩』
上長の対義語は、『後輩』になります。
後輩には
- 年齢・地位・経験や学問・技芸などで、自分より下の人
- 後進
などの意味があり、年齢・地位・経験や学問・技芸などで、自分より下の人を表す際に用いられます。

道枝くんの後輩力は見習いたい。
自分よりも年齢が上の人、あるいは地位が上の人のことを表す「上長」に対して、年齢・地位・経験や学問・技芸などで、自分より下の人という意味の「後輩」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
