「憶測」という言葉には、「確固たる証拠や根拠がない状態で、ある事象や状況について推測する行為」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「憶測」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「憶測」の意味は『確固たる証拠や根拠がない状態で、ある事象や状況について推測する行為』

【憶測の意味】
確固たる証拠や根拠がない状態で、ある事象や状況について推測する行為を指す言葉である。具体的な情報やデータが不足している場合や、未来の出来事を予想する際に用いられる。
引用:Weblio辞書
憶測の読み方は「おくそく」です。
明確な語源や由来はありませんが、「憶」と「測」のそれぞれの意味は、
- 「憶」は、記憶すること
- 「測」は、推し量ること
この2つが合わさってできた言葉です。
『憶測』には
- 確固たる証拠や根拠がない状態で、ある事象や状況について推測する行為
などの意味があります。
「憶測」の正しい使い方を例文で紹介!

「憶測」は、確固たる証拠や根拠がない状態で、ある事象や状況について推測する行為を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

これは彼の憶測に過ぎない話だ。
例文②

メディアの報道は、憶測に基づく内容が多いので気をつけてください。
例文③

憶測で話すのはやめておこう。
例文④

中島の卒業理由について、ファンの憶測が飛び交っている。
例文⑤

SNS上には、憶測で決めつける人が多い。
【憶測を使う時の注意点】
「憶測」は、確実ではない考えや推測を表す言葉です。
憶測だけで相手を非難すると、根拠がないのでトラブルのもとになるため気をつけましょう。
「憶測」の類義語・言い換え3選

『憶測』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 推測
- 推量
- 臆断
類義語①推測の意味
ある事柄をもとにして推量すること。
引用:Weblio辞書

雲行きから、今日は一日中雨だと推測できる。
類義語②推量の意味
物事の状態・程度や他人の心中などをおしはかること。推測。
引用:Weblio辞書

ラインの返事がないことから、彼はまだ仕事をしているのだろうと推量した。
類義語③臆断の意味
もっぱら推測のみにより、確たる根拠もなしに物事を判断・決定することなどを意味する表現。
引用:Weblio辞書

一面的な情報から臆断するのはやめた方がいい。

「憶測」と「推測」の違いは?

「憶測」と「推測」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「憶測」には確固たる証拠や根拠がない状態で、ある事象や状況について推測する行為という意味がありますが、
それに対し「推測」には、ある事柄をもとにして推量することという意味があります。
「憶測」は根拠が薄く、不確かな予想を表すのに対して、「推測」はある程度の情報や根拠に基づき、論理的に考えて予想する場面で用いられます。
似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので気をつけましょう。
「憶測」は英語で『speculation』

憶測は英語の『speculation』に言い換えることができます。
英語の『speculation』には
- 推測
- 憶測
などという意味があります。
「憶測」の対義語・反対語は『事実』

憶測の対義語は、『事実』になります。
事実には
- 実際に起こった事柄
- 現実に存在する事柄
などの意味があり、実際に起こった事柄を表す際に用いられます。

この報告書には事実のみが書かれています。
確固たる証拠や根拠がない状態で、ある事象や状況について推測する行為という意味の「憶測」に対して、実際に起こった事柄という意味の「事実」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
