『津々浦々』には『全国いたるところ』という意味があります。
「何となくの意味しか知らない」「使い方が合っているか分からないまま言っていた」という人もいるのではないでしょうか。
言葉の意味や使い方を正しく理解することで、自分の思いや気持ちを簡単に表現することができたり、コミュニケーションの質を高めることができます。
この記事では『津々浦々』の意味や使い方を例文などで、分かりやすく紹介していきます。
津々浦々の意味は『全国いたるところ』
【津々浦々の語源】
- 「津」は「船着き場や港」という意味
- 「浦」は「入り江や海岸」という意味
この2つの漢字を繰り返し表現したことにより、「いたるところの港や海岸」「全国いたるところ」という意味になったと言われています。
『津々浦々』には
- いたるところの港や海岸
- 全国いたるところ
- 国中隅々
などの意味があります。
津々浦々の正しい使い方を例文で紹介!
『津々浦々』は、日本中や47都道府県を示す際に使われる言葉です。
例文を見て、正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
明日から百貨店で、全国津々浦々うまいもの市が開催される!
例文②
再来月の特集は、津々浦々道の駅巡りにしよう。
例文③
甲子園で優勝する強豪校は、津々浦々の秀才が活躍している。
例文④
思い切って全国津々浦々一人旅に出かけてみよう!
例文⑤
一部地域で流行ったカフェが、口コミが広がり全国津々浦々にオープンした。
【注意点】
「津々浦々」はそもそも「全国各地」の意味が含まれているので「全国津々浦々」の表現だと二重表現になりますが、「全国」を付け加えた方が言葉にインパクトを与えることができます!
また「津々浦々」は日本限定で使う言葉なので、話の内容が外国・世界の場合は「〇〇のいたるところ」や「世界中では」と表現しましょう。
津々浦々の類義語・言い換え5選
『津々浦々』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 四方八方
- 全国
- 古今東西
- あまねく
- 何処もかしこも
類義語①四方八方の意味
あちらこちら。あらゆる方向。周囲のすべて。
引用:goo辞書
四方八方から人が密集したので警察が出動する騒ぎになった。
類義語②全国の意味
新しい店舗をオープンするため、全国でスタッフを募集しています。
類義語③古今東西の意味
昔から今まで、あらゆる場所で。いつでもどこでも。
引用:goo辞書
Aさんは古今東西の雑学に詳しい。
類義語④あまねくの意味
もれなくすべてに及んでいるさま。広く。一般に。
引用:Weblio辞書
我々の目標は、この商品をあまねく広めることです。
類義語⑤何処もかしこもの意味
どこと限定することなく、広く全体にわたっているさまを表わす。どこもかも。
引用:コトバンク
今年は何処もかしこも桜が満開で、公園は花見客で賑わっている。
津々浦々は英語で『all over the country』
津々浦々は英語の『all over the country』で、表現することができます。
Festivals are held all over the country today.(今日は国中いたるところで祭りを開催している。)
「all over」には"いたるところ”という意味があります。
「all over the country」は津々浦々つまり”国中いたるところ”という意味になるので、「country」を「world」にすると”世界中いたるところ”と表現できます。
「all over」は多くのシーンで使える言葉なので、ぜひ覚えて活用してみてください!
津々浦々の対義語・反対語はありません
津々浦々の対義語はありません。
「津々浦々」に明確な対義語はありませんが、対義語に近い言葉は「一部地域」です。
その他「限定」の意味をもつ言葉であれば対義語に近いと言えるでしょう。