「末筆ながら」という言葉には、「手紙の結びの挨拶の書き出しによく用いられる表現」という意味があります。
手紙の結びでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「末筆ながら」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「末筆ながら」の意味は『手紙の結びの挨拶の書き出しによく用いられる表現』
【末筆ながらの意味】
手紙の結びの挨拶の書き出しによく用いられる表現。「末筆ながら皆様のご検討をお祈りします」のように用いる。「末筆ではございますが」ともいう。相手を気遣ったり祈ったりする内容を続ける場合が多い。追伸の意味で用いる場合もある。
引用: Weblio辞書
末筆ながらの読み方は「まっぴつながら」です。
語源は、手紙の最後に書くことを意味する「末筆」と、「〜ではあるが」という意味の「ながら」が組み合わされた意味です。
『末筆ながら』には
- 手紙の結びの挨拶の書き出しによく用いられる表現
- 相手を気遣ったり祈ったりする内容を続ける場合が多い
などの意味があります。
「末筆ながら」の正しい使い方を例文で紹介!
「末筆ながら」は、手紙の結びの挨拶の書き出しで使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

末筆ながら、皆さまのご健康をお祈り申し上げます。
例文②

末筆ながら、今後のご活躍をお祈りいたします。
例文③

末筆ながら、心よりお礼申し上げます。
例文④

末筆ながら、どうぞご自愛くださいませ。
例文⑤

末筆ながら、これからも変わらぬご指導をお願いいたします。
【末筆ながらを使う時の注意点】
「末筆ながら」は、主に手紙やメールの末尾で「最後に申し添える」という丁寧な表現です。
フォーマルな挨拶文やお礼状など、かしこまった文面で使うとよいでしょう。
「末筆ながら」の類義語・言い換え3選
『末筆ながら』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 最後に
- 終わりに
- 敬具
類義語①最後にの意味

最後に、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
類義語②終わりにの意味

終わりに、今回のプロジェクトへのご協力を心より感謝申し上げます。
類義語③敬具の意味
手紙などの末尾に用いる語。「拝啓」と対応する。敬白。
引用:Weblio辞書

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。敬具

「末筆ながら」と「末筆ではございますが」の違いは?
「末筆ながら」と「末筆ではございますが」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「末筆ながら」には手紙の最後に何かを付け加えるときの標準的な表現という意味がありますが、
それに対し「末筆ではございますが」には、「末筆ながら」よりも、丁寧で謙譲的な表現という意味があります。
どちらも手紙や文書の締めくくりで用いられる表現で同じ意味ですが、「末筆ながら」よりも「末筆ではございますが」のようがより丁寧な表現です。
「末筆ながら」は英語で『last but not least』
末筆ながらは英語の『last but not least』に言い換えることができます。
英語の『last but not least』には
- 最後に述べるが決して軽んずべきでない(ものであるが)
- 大事なことをひとつ言い残したが
という意味があります。
「末筆ながら」の対義語・反対語はありません
末筆ながらの対義語は、ありません。
