「公僕」という言葉には、「広く公衆に奉仕する者」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「公僕」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「公僕」の意味は『広く公衆に奉仕する者』

公僕の読み方は「こうぼく」です。
明確な語源や由来はありませんが、「公」と「僕」のそれぞれの意味は、
- 「公」は、公的であること
- 「僕」は、従者
この2つが合わさってできた言葉です。
『公僕』には
- 広く公衆に奉仕する者
- 公務員のこと
などの意味があります。
「公僕」の正しい使い方を例文で紹介!

「公僕」は、広く公衆に奉仕する者を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子公僕としての使命感を胸に、日々市民のために働いている。
例文②
B男公僕である以上、公共の利益を最優先すべきだ。
例文③
C子公僕として働く者には、高い倫理観と誠実さが求められる。
例文④
B子4月からは公僕として皆さんの力になれるように頑張ります。
例文⑤
C男公僕の立場だからこそ、誠実さが大切だ。
【公僕を使う時の注意点】
「公僕」は、公のために働く人を指す格式のある言葉です。
主に公務員や政治家を指す場面で使われますが、批判や皮肉の文脈にも使われることがあるため、使用の際には注意しましょう。
「公僕」の類義語・言い換え4選

『公僕』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 官吏
- 公務員
- 役人
- 奉仕者
類義語①官吏の意味
国家公務員のこと。役人。官員。
引用:Weblio辞書
B子官吏たちは、国家の近代化に尽力した。
類義語②公務員の意味
国または地方公共団体の公務を担当する者。
引用:Weblio辞書
A子安定を求めて、公務員になりました。
類義語③役人の意味
国や地方自治体の機関に勤めている人。官公吏。公務員。
引用:Weblio辞書
B男役人の対応が遅くてイライラする。
類義語④奉仕者の意味
社会や人のためにつくす人のこと。
引用:Weblio辞書
B子教員は奉仕者としての精神も必要です。

「公僕」と「下僕」の違いは?

「公僕」と「下僕」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「公僕」には広く公衆に奉仕する者という意味がありますが、
それに対し「下僕」には、召使いの男という意味があります。
「公僕」は、公のために働く人を指し、敬意を込めて使われる言葉ですが、「下僕」は、身分の低い召使いや従者を指し、へりくだったニュアンスの言葉です。
似ている言葉ですが、意味が異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「公僕」は英語で『public servant』

公僕は英語の『public servant』に言い換えることができます。
英語の『public servant』には
- 公僕
- 公務員
- 官公吏
- 公吏
- パブリックサーバント
という意味があります。
「公僕」の対義語・反対語は『私人』

公僕の対義語は、『私人』になります。
私人には
- 公的な地位や立場を離れた一個人
などの意味があり、公的な地位や立場を離れた一個人を表す際に用いられます。
B男私人としての意見を述べさせていただきます。
広く公衆に奉仕する者という意味の「公僕」に対して、公的な地位や立場を離れた一個人という意味の「私人」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


