「悠久」という言葉には、「果てしなく長く続くこと」という意味があります。
長いことを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「悠久」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「悠久」の意味は『果てしなく長く続くこと』

悠久の読み方は「ゆうきゅう」です。
明確な語源や由来はありませんが、「悠」と「久」のそれぞれの意味は、
- 「悠」は、遠く続いていく様子
- 「久」は、長いこと
この2つが合わさってできた言葉です。
『悠久』には
- 果てしなく長く続くこと
- 長く久しいこと
などの意味があります。
「悠久」の正しい使い方を例文で紹介!

「悠久」は、果てしなく長く続くことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子悠久の時を経ても、この自然は変わらない。
例文②
B男この仏閣は、悠久の歴史を持つ。
例文③
C子悠久の昔から、この地では夏に祭りが催されている。
例文④
B子悠久の時を超えて伝わる文化には趣がある。
例文⑤
C男悠久の昔から人々の信仰を集めてきた。
【悠久を使う時の注意点】
「悠久」は、時間や歴史の長さ、永続性を強調する言葉で、「悠久の〇〇」という形でよく使われます。
日常会話よりは、文学的・堅めの文章で使うのが適しています。
「悠久」の類義語・言い換え5選

『悠久』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 永遠
- 永久
- 恒久
- 長久
- 不朽
類義語①永遠の意味
いつまでも果てしなく続くこと。時間を超えて存在すること。また、そのさま。
引用:Weblio辞書
B子彼女はまだ永遠の愛を探している。
類義語②永久の意味
いつまでも限りなく続くこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書
A子永久保証の時計を買った。
類義語③恒久の意味
物事の状態が不変であることを意味する語。
引用:Weblio辞書
B男恒久の平和を願っています。
類義語④長久の意味
長く続くこと。永久。
引用:Weblio辞書
B子彼の功績は、長久に語り継がれるだろう。
類義語⑤不朽の意味
朽ちないこと。いつまでも価値を失わずに残ること。
引用:Weblio辞書
C男この作品は普及の名作と言われています。

「悠久」と「永遠」の違いは?

「悠久」と「永遠」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「悠久」には果てしなく長く続くことという意味がありますが、
それに対し「永遠」には、いつまでも果てしなく続くことという意味があります。
「悠久」は、時間の長さや歴史の永続性を意味する言葉ですが、「永遠」は、終わりがなく永久に続くことを直接的に意味します。
どちらも長い時間を意味する言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「悠久」は英語で『lasting』

悠久は英語の『lasting』に言い換えることができます。
英語の『lasting』には
- 永続する
- 永久(不変)の
- 長もちする
という意味があります。
「悠久」の対義語・反対語は『刹那』

悠久の対義語は、『刹那』になります。
刹那には
- 極めて短い時間
- 一瞬
- 一刹那
- 一つの瞬間
などの意味があり、極めて短い時間を表す際に用いられます。
B男花火は刹那の美だ。
果てしなく長く続くことという意味の「悠久」に対して、極めて短い時間という意味の「刹那」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


