「腰巾着」という言葉には、「上司や権力者に常に付き従っている人を嘲っていう表現」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「腰巾着」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「腰巾着」の意味は『上司や権力者に常に付き従っている人を嘲っていう表現』

腰巾着の読み方は「こしぎんちゃく」です。
語源は、腰に下げて持ち歩く小さな巾着袋を指す言葉に由来します。
常に腰につけて離さない様子から、いつも特定の人に付き従うことをたとえるようになりました。
『腰巾着』には
- 腰に巻いた帯に装着して携帯する巾着のこと
- 上司や権力者に常に付き従っている人を嘲っていう表現
などの意味があります。
「腰巾着」の正しい使い方を例文で紹介!

「腰巾着」は、上司や権力者に常に付き従っている人を嘲っていう際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子彼は部長の腰巾着として有名だ。
例文②
B男あの人は権力のある人の腰巾着ばかりしている。
例文③
C子彼は上司の腰巾着だと言われているが、本人は気にしていないようだ。
例文④
B子腰巾着としてヘラヘラしている人は嫌いです。
例文⑤
C男あいつは昔からリーダー格の腰巾着ばかりしていた。
【腰巾着を使う時の注意点】
「腰巾着」は、人に媚びたり、権力にすり寄るような態度を批判する、ネガティブなニュアンスで用いられます。
冗談や軽い会話でも、人間関係を傷つけるおそれがあるため、注意しましょう。
「腰巾着」の類義語・言い換え3選

『腰巾着』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 取り巻き
- 太鼓持ち
- 子分
類義語①取り巻きの意味
金持ちや権力者につきまとって機嫌をとること。また、その人。
引用:Weblio辞書
B子彼女の取り巻きたちは、いつも同調してばかりだ。
類義語②太鼓持ちの意味
必要以上に他人の賛美や称賛を行う人を指す言葉である。
引用:Weblio辞書
A子彼はどんな相手にも調子を合わせる太鼓持ちタイプだ。
類義語③子分の意味
ある人の支配下にあって服従する者。手下。
引用:Weblio辞書
B男子分は親分の言いつけを忠実に守った。

「腰巾着」と「金魚の糞」の違いは?

「腰巾着」と「金魚の糞」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「腰巾着」には上司や権力者に常に付き従っている人を嘲っていう表現という意味がありますが、
それに対し「金魚の糞」には、一人の人間にたくさんの人間がついて回っているさまという意味があります。
「腰巾着」は、権力者などに取り入り、利益を得ようとする人を批判的に言う言葉ですが、「金魚の糞」は、自分の意思がなく、ただ他人の後をついて回る人を軽蔑する意味合いが強い言葉です。
どちらも、いつも他人に付き従っている人を意味する言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「腰巾着」は英語で『hanger-on』

腰巾着は英語の『hanger-on』に言い換えることができます。
英語の『hanger-on』には
- 居候(いそうろう)
- 腰ぎんちゃく
- 子分
- 取り巻き
という意味があります。
「腰巾着」の対義語・反対語はありません

腰巾着の対義語は、ありません。


