「柳の下のどじょう」という言葉には、「一度偶然にうまくいったからといって、もう一度繰り返してもまたうまくいくとは限らないということ」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「柳の下のどじょう」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「柳の下のどじょう」の意味は『一度偶然にうまくいったからといって、もう一度繰り返してもまたうまくいくとは限らないということ』
柳の下のどじょうの読み方は「やなぎのしたのどじょう」です。
語源は、柳の下でどじょうを捕まえることができたからといって、次も同じ柳の下にいるとは限らないという言い伝えです。
『柳の下のどじょう』には
- 一度偶然にうまくいったからといって、もう一度繰り返してもまたうまくいくとは限らないということ
- 都合の良い偶然の好機
などの意味があります。
「柳の下のどじょう」の正しい使い方を例文で紹介!
「柳の下のどじょう」は、同じような幸運が二度も続くとは限らないことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子前回うまくいったからって、今回も同じとは限らないよ。柳の下のどじょうだよ。
例文②
B男一度成功した手法をまた使うのは、柳の下のどじょうかもよ。
例文③
C子そんなうまい話、柳の下のどじょうだと思うな。
例文④
B子去年宝くじが当たったからって、また買う?柳の下のどじょうだよ。
例文⑤
C男この前はこれでうまくいったのに。柳の下のどじょうだなあ。
【柳の下のどじょうを使う時の注意点】
「柳の下のどじょう」は、一度成功したことが二度目も必ずうまくいくとは限らないという意味のことわざです。
成功体験を安易に繰り返そうとする人への注意や警告として使われることが多いです。
「柳の下のどじょう」の類義語・言い換え2選
『柳の下のどじょう』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 柳の下にいつも泥鰌はおらぬ
- 株を守りて兎を待つ
類義語①柳の下にいつも泥鰌はおらぬの意味
柳の木の下で一度泥鰌を捕えたことがあったとしても、いつもそこに泥鰌がいるとは限らない意で、一度まぐれあたりの幸運を得たからといって、再度同じ方法で幸運が得られると思うのはまちがいであること。
引用:コトバンク
B子前回うまくいった方法でも、次も成功するとは限らない。柳の下にいつも泥鰌はおらぬだなあ。
類義語②株を守りて兎を待つの意味
古い慣習や成功体験にこだわり、新たな行動ができず、その結果、得るものが無いこと。
引用:Weblio辞書
A子チャンスはいつ来るかわからないから、準備を整えて株を守りて兎を待つことが肝心だ。

「柳の下のどじょう」は英語で『Good luck does not always repeat itself』
柳の下のどじょうは英語の『Good luck does not always repeat itself』に言い換えることができます。
英語の『Good luck does not always repeat itself』には
- 柳の下に何時も泥鰌は居ない
という意味があります。
「柳の下のどじょう」の対義語・反対語は『二度あることは三度ある』
柳の下のどじょうの対義語は、『二度あることは三度ある』になります。
二度あることは三度あるには
- 二度あったことは必ずもう一度ある
- 物事は繰り返されるものである
などの意味があり、二度あったことは必ずもう一度あるということを表す際に用いられます。
B男寝坊が2日も続いている。二度あることは三度あるから、気をつけよう。
一度偶然にうまくいったからといって、もう一度繰り返してもまたうまくいくとは限らないということを意味する「柳の下のどじょう」に対して、物事は繰り返されるものだという意味の「二度あることは三度ある」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


