「シカト」という言葉は、「無視すること・仲間はずれにすること」という意味があるカタカナ語です。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「シカト」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「シカト」の意味は『無視すること・仲間はずれにすること』

シカトの読み方は「しかと」です。
語源は、花札の10月の絵柄です。
鹿がそっぽを向いていることから、無視することや仲間はずれにすることという意味で使われるようになりました。
『シカト』には
- 無視すること
- 仲間はずれにすること
などの意味があります。
「シカト」の正しい使い方を例文で紹介!

「シカト」は、無視することや仲間はずれにすることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子話しかけたのにシカトされて悲しい。
例文②
B男昨日から彼女にラインをシカトされている。
例文③
C子猫にすらシカトされてつらい。
例文④
B子上司から完全にシカトされている感じがする。
例文⑤
C男部長の意見をシカトした。
【シカトを使う時の注意点】
「シカト」は俗語のため、目上の人やフォーマルな場では使用しないほうがよいでしょう。
また、相手を無視する強いニュアンスを含むため、使う際には慎重さが求められます。
「シカト」の類義語・言い換え4選

『シカト』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 無視
- スルー
- 黙殺
- 取り合わない
類義語①無視の意味
存在価値を認めないこと。また、あるものをないがごとくみなすこと。
引用:Weblio辞書
B子話しかけたのに無視されたので悲しかった。
類義語②スルーの意味
俗に、受け流すこと。何もしないで待っていること。
引用:コトバンク
A子LINE既読なのにスルーされてて、ちょっとモヤモヤする。
類義語③黙殺の意味
無視して取り合わないこと。
引用:Weblio辞書
B男批判の声があっても、上層部はそれらを黙殺している。
類義語④取り合わないの意味
「取り合う」の否定形。主に、相手の呼びかけ・働きかけに対して相手をしないさまなどを意味する表現。
引用:Weblio辞書
B子上司に相談したくても、取り合ってもらえなかった。

「シカト」と「無視」の違いは?

「シカト」と「無視」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「シカト」には無視すること・仲間はずれにすることという意味がありますが、
それに対し「無視」には、あるものをないがごとくみなすことという意味があります。
「シカト」は俗語で感情的なニュアンスが強く、相手がわざと無視しているというニュアンスで用いられますが、「無視」は、一般的な表現で、日常からビジネスまで幅広く使える言葉です。
似ている言葉ですが、時と場合に応じて使い分けましょう。
「シカト」の対義語・反対語は『応答』

シカトの対義語は、『応答』になります。
応答には
- 問いかけや呼びかけに答えること
- 受け答え
などの意味があり、問いかけや呼びかけに答えることを表す際に用いられます。
B男何回呼びかけても応答がなくて心配した。
無視することや仲間はずれにすることという意味のある「シカト」に対して、問いかけや呼びかけに答えることという意味の「応答」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


