「撹拌」という言葉には、「かき回すこと」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「撹拌」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「撹拌」の意味は『かき回すこと』
撹拌の読み方は「かくはん」です。
明確な語源や由来はありませんが、「撹」と「拌」のそれぞれの意味は、
- 「撹」は、かきまぜる
- 「拌」は、混ぜ合わせる
この2つが合わさってできた言葉です。
『撹拌』には
- かき回すこと
- かきまぜること
などの意味があります。
「撹拌」の正しい使い方を例文で紹介!
「撹拌」は、かき回すことやかきまぜることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子スープはよく撹拌してから飲んでね。
例文②
B男ミキサーで撹拌したら一気に滑らかになった。
例文③
C子生地を撹拌しすぎると固くなるよ。
例文④
B子手動で撹拌するの疲れるから電動ミキサーがほしい。
例文⑤
C男しっかり撹拌しないと味が均一にならない。
【撹拌を使う時の注意点】
「撹拌」は液体や粉などをかき混ぜる意味の言葉です。
料理などの混ぜる動作や方法を説明する文脈で使われます。
「撹拌」の類義語・言い換え3選
『撹拌』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 混合
- 混ぜる
- かき混ぜる
類義語①混合の意味
異なった性質のものがまじり合うこと。また、まぜ合わせること。混和。
引用:Weblio辞書
B子化学実験では、二種類の液体を慎重に混合しました。
類義語②混ぜるの意味
かきまぜる。攪拌(かくはん)する。
引用:Weblio辞書
A子サラダにドレッシングをよく混ぜて食べてね。
類義語③かき混ぜるの意味
かきまわして一つにまぜ合わせる。混合させる。
引用:Weblio辞書
B男スープが焦げ付かないように、木べらでかき混ぜる。

「撹拌」と「攪拌」の違いは?
「撹拌」と「攪拌」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「撹拌」にはかき回すことという意味がありますが、
それに対し「攪拌」にも、かき回すことという意味があります。
「攪拌」と「撹拌」は意味は同じですが、「攪」は旧字で伝統的な表記、「撹」はその略字として現代で広く使われる表記です。
どちらを使っても間違いではありませんが、「撹拌」の方が現代では一般的に使われています。
「撹拌」は英語で『stir』
撹拌は英語の『stir』に言い換えることができます。
stirの意味
(…で)かき回す、かき混ぜる、(…を)(…に)入れてかき回す、(…を)奮起させる、扇動する、(…を)扇動して(…を)させる、(…を)奮起させてさせる、起こさせる、(…を)動かす、体を動かす
英語の『stir』には
- (…で)かき回す
- かき混ぜる
- (…を)(…に)入れてかき回す
という意味があります。
「撹拌」の対義語・反対語は『分離』
撹拌の対義語は、『分離』になります。
分離には
- 分かれて離れること
- 分けて離すこと
などの意味があり、分かれて離れることを表す際に用いられます。
B男油と水は自然に分離する性質がある。
かき回すことという意味の「撹拌」に対して、分かれて離れることという意味の「分離」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


