『バリュー』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『価値・評価』という意味があります。
初めて『バリュー』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『バリュー』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
バリューの意味は3パターン
カタカナ語のバリューは英語の『value』が語源で、どちらにも『価値』という意味があります。
ビジネスシーンだけでなく、デザイン表現用語としても使われることがあります。
バリューの意味①『価値』
価値。値うち。また、評価。多く他の外来語と複合して用いる。「ネームバリュー」
引用:コトバンク
『バリュー』には
・価値
・評価
という意味があります。
安いだけじゃなくて、バリューのあるお買い物をしよう。
バリューの意味②『明度』
【英】value
明度とは、色の属性のひとつで、その色の明暗の度合いのことである。
明度を数値で表すとすれば、その数値が高いほど、色は明るみを増すことになる。明度が100%であれば白色、0%であれば黒色となる。
引用: IT用語辞典バイナリ
『バリュー』には
・絵画で色の明るさをあらわす度合い
・マンセル表色系で明度のこと
などの意味があります。
一級建築士の勉強をするなら、バリューも覚えたほうがいいな。
バリューの意味③『バリュー関数』
数値を表す文字列を数値に変換します。
- 文字列には、Excel が認識できる数値、日付、または時刻を指定してください。それ以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
- Excel では、数式中の値は必要に応じて自動的に変換されるため、通常は数式の中で VALUE 関数を使用する必要はありません。VALUE 関数は、他の表計算アプリケーションとの互換性を維持するために用意されている関数です
引用:weblio辞書
『パソコン用語のバリュー』には
・日付、時刻になっている文字列を数字に変換する関数のこと
などの意味があります。
このExcelシート、日付の文字列になっているからVALUEで数値になおしておかないと。
バリューの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)
ビジネスシーンで使う『バリュー』は、『価値観』『顧客価値』『割安』などがあります。
例文①価値観という意味で使う時
【Before】
私達が信頼される企業になるには、社会に提供したい価値観を考えるのが大切です。
【After】
私達が信頼される企業になるには、バリューを考えるのが大切です。
『バリュー』には
・企業が、社会や顧客に対して提供したいと思っている価値観
などの意味があります。
例文②顧客価値という意味で使う時
顧客から見た製品やサービスの価値(顧客価値)という意味で『カスタマーバリュー』という言葉が使われています。
【Before】
商品づくりは、顧客価値を意識したリサーチをしましょう。
【After】
商品づくりは、カスタマーバリューを意識したリサーチをしましょう。
『カスタマーバリュー』には
・顧客側が、商品またはサービスを利用することで得られる価値
・消費者が、ある製品やサービスに対して、適正であると認める価格
などの意味があります。
例文③割安という意味で使う時(株式用語)
【Before】
割安株に投資する場合、メリットとデメリットを考慮しましょう。
【After】
バリュー株に投資する場合、メリットとデメリットを考慮しましょう。
『バリュー株』には
・本来持っている価値よりも低い評価で市場に出され、取引されている株のこと
・割安株のこと
などの意味があります。
ビジネスシーンで『バリュー』と言われた時は、『価値』、株式用語では『割安』と受け取ると良いでしょう。
【注意点】
「バリュー」は企業側が組織内で共有される価値観であるのにたいして、
「カスタマーバリュー」は、お客様側が商品に対して「価値」を認めることであり、
企業側が価値を高めるための努力はすべきですが、顧客価値を操作できるものではありません。
バリューの類義語4選
『バリュー』の類義語は4つあります。
①値打ち
②有難味
③ユーティリティ
④真価
類義語①値打ちの意味
- その物や事柄がもっている価値。役に立つ程度・度合いや、その物の品位。「―のある本」「やってみる―がある」「人の―は外見では決められない」
- 品物の値段。あたい。「一文の―もないがらくた」
- 値段を評定すること。ねぶみ。
引用:goo辞書
この芸術作品には高い値打ちがあるため、価格が高騰している。
類義語②有難味の意味
ありがたさのこと。感謝の気持ち。「親の有難味」「季節の有難味」などといった具合に使う。
引用:webrio辞書
類義語③ユーティリティーの意味
「ユーティリティ」は英語の「utility」をカタカナ表記した語である。英語の「utility」は主に「役に立つこと(もの)」や「有益なもの(こと)」という意味がある。基本的には名詞であるが、「実用的な」「いろいろと使える」「何でもできる」という意味の形容詞として用いられることもある。
引用:weblio辞書
このアプリは、私たちの生活をより便利にするユーティリティーだ。
類義語④真価の意味
本当の値うち。物や人のもつ真の価値や能力。「―が問われる」「―を発揮する」
引用:weblio辞書
バリューの関連用語2選
バリューを使った関連用語を2つ紹介します
・ネームバリュー
・ニュースバリュー
関連用語①ネームバリュー
《(和)name+value》世間での知名度。名前そのものの価値。「―のある企業」
引用:goo辞書
『ネームバリュー』には
・知名度がある
・その名前自体に価値があること
という意味があります。
この会社、ネームバリューがあるから海外展開もしてるね。
関連用語②ニュースバリュー
報道に値すると認められる、ニュースの重要性・価値。
引用:goo辞書
『ニュースバリュー』には
・報道する価値がある重要なニュース
・社会に知ってもらう価値のある情報
という意味があります。
このWEBマガジン、ニュースバリューがある記事が多いな。
バリューの対義語・反対語はない!
バリューの対義語は、日本語・英語ともにありません。
その為、対義で使いたい場合には反対の意味に言い換えるしかないようです。