『ざっくり』には『細かいことは気にせず大まかに』という意味があります。
「何となくの意味しか知らない」「使い方が合っているか分からないまま言っていた」という人もいるのではないでしょうか。
言葉の意味や使い方を正しく理解することで、自分の思いや気持ちを簡単に表現することができたり、コミュニケーションの質を高めることができます。
この記事では『ざっくり』の意味や使い方を例文などで、分かりやすく紹介していきます。
ざっくりの意味は『大まかに・だいたい』
【ざっくりの意味】
- 力を込めて一気に切ったり割ったりするさま。大きく切れ目を入れるさま。
- 深くえぐれたり、大きく割れたりするさま。「―(と)割れたスイカ」
- 大ざっぱなさま。全体を大きくとらえるさま。おおまかに。
- 金・米・砂などを、大量に、また、無造作につかんだりすくったりするさま。
- 上着などを無造作に着るさま。「―(と)着こなす」
- 編み物などの、編み目や手ざわりなどが粗く厚みを感じるさま。
引用:goo辞書
【ざっくりの語源】
ざっくりの語源・由来は不明です。
『ざっくり』には
- 力を込めて一気に切ったり、割ったりするさま
- 深くえぐれたり、大きく割れたりするさま
- 大ざっぱなさま、おおまかに
- 米や砂などを大量に(また無造作)掴んだりするさま
- 上着などを無造作に着るさま
- 編み物などの、編み目や手触りなどが粗く厚みを感じるさま
などの意味があります。
ざっくりの正しい使い方を例文で紹介!
『ざっくり』は、主に日常会話で使われることが多く、細部は気にせず大まかな表現をする際に使われる言葉です。
例文を見て、正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この板チョコをざっくり割っていきましょう!
例文②
後ほど詳細は担当者からお話しさせて頂きますので、ここでは全体の流れをざっくりとお話しいたします。
例文③
今月分の出張費をざっくりと計算してみた。
例文④
オーバーシャツをざっくりと羽織るとアクセントにある!
例文⑤
〇〇ゲームについて、ざっくり解説します。
【注意点】
ビジネスシーンでも使われることがありますが、カジュアルな印象を与えてしまいます。
例えば社内で関係性ができている相手に使うことができても、社外(クライアントなど)に対して使うことはあまり理想的ではありません。その為、以下の言葉で言い換えると良いでしょう。
例(凡そ・概ね・大まかに等)
ざっくりの類義語・言い換え5選
『ざっくり』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 凡そ
- 概ね
- 大まか
- ざっくばらん
- 大半
類義語①凡その意味
[名・形動]
- 物事のだいたいのところ。大要。あらまし。「計画の―は承知している」「―の見積もりを立てる」
- いいかげんなさま。ぞんざいなさま。「かやうに大事の謡ひを―にしては叶 (かな) ふまじい」〈虎明狂・二千石〉
引用:goo辞書
凡その内容は把握しています。
類義語②概ねの意味
「おおむね」とは、全体の大部分ではその状態であり、捉え方に大きな影響を与えるような例外は見られない、ということを示す表現である。
引用:weblio辞書
類義語③大まかの意味
細かいことにこだわらずに物事を済ませるさま。また、緻密 (ちみつ) でないさま。おおざっぱ。「―な見積もりを立てる」「万事に―な仕事ぶり」
引用:goo辞書
会議の内容について大まか理解はできたのですが、分からなかった点を質問してもよろしいでしょうか。
類義語④ざっくばらんの意味
遠慮がなく率直なさま。もったいぶったところがなく、素直に心情を表すさま。「―に言わせてもらう」「―な人柄」
引用:goo辞書
類義語⑤大半の意味
〘名〙 全体の半分以上。過半。大部分。おおかた。たいてい。副詞的に用いることもある。
引用:コトバンク
大半のお金は洋服に使っています。
ざっくりは英語で『roughly』
ざっくりは英語の『roughly』で、表現することができます。
ざっくりの対義語・反対語は『きっちり』
ざっくりの対義語は、『きっちり』になります。
きっちりの意味
- すきまやずれがないさま。ぴったり。「ふたを―(と)閉める」「答えが―(と)合う」
- 時間や数量に端数がないさま。きっかり。「―三時に着く」「一万円―」
- 物事を確実に行うさま。「毎日―(と)予習をする」
- よく整っていて乱れのないさま。「―と真面目 (まじめ) くさって」〈谷崎・卍〉
引用:goo辞書
きっちりには
- 隙間やズレが無いさま
- 物事を確実におこなうさま
- よく整っていて乱れのないさま
などの意味があり、ズレや乱れた様子が無く、確実な状態を表現する際に用いられます。
「ざっくり」は細かいところは気にせず、大まかな部分を表現する際に使われますが、反対に「きっちり」は丁寧にかつ確実に物事を行う様子を表現する際に使われます。