「荘厳」という言葉には、「重々しくおごそかなこと」という意味があります。
厳かで立派なことを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「荘厳」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「荘厳」の意味は『重々しくおごそかなこと』
荘厳の読み方は「そうごん」です。
明確な語源や由来はありませんが、「荘」と「厳」のそれぞれの意味は、
- 「荘」は、おごそかで落ち着いているさま
- 「厳」は、きびしい様子
この2つが合わさってできた言葉です。
『荘厳』には
- 重々しくおごそかなこと
- おごそかでりっぱなこと
などの意味があります。
「荘厳」の正しい使い方を例文で紹介!
「荘厳」は、重々しくおごそかなことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子神社の中は荘厳な雰囲気だ。
例文②
B男山頂からは荘厳な景色を見ることができた。
例文③
C子見学したチャペルは荘厳な空間でした。
例文④
B子式典が始まると、一気に荘厳な雰囲気に変わった。
例文⑤
C男歴史ある寺院は、荘厳な美しさがある。
【荘厳を使う時の注意点】
「荘厳」は、重々しく厳かな雰囲気を表す言葉で、日常の軽い場面にはあまり馴染みません。
主に、寺社仏閣や儀式、建築、自然など、空間や景色の重みを表すときに使われます。
「荘厳」の類義語・言い換え4選
『荘厳』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 壮麗
- 厳粛
- 重厚
- 神々しい
類義語①壮麗の意味
規模が大きくて美しいこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書
B子宮殿の中は、壮麗な雰囲気でした。
類義語②厳粛の意味
おごそかで、心が引き締まるさま。
引用:Weblio辞書
A子場の雰囲気は厳粛なものとなった。
類義語③重厚の意味
人や事物の性質・状態などが重々しくて落ち着いていること。どっしりしていること。また、そのさま。ちょうこう。
引用:Weblio辞書
B男重厚な扉を開けると、金の屏風があった。
類義語④神々しいの意味
神のように威厳があり、尊く、壮麗であることを表す形容詞である。
引用:Weblio辞書
B子朝日に照らされた山々は、神々しかった。

「荘厳」と「壮大」の違いは?
「荘厳」と「壮大」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「荘厳」には重々しくおごそかなことという意味がありますが、
それに対し「壮大」には、規模が大きくてりっぱなことという意味があります。
「荘厳」は雰囲気や厳かさを表すのに対して、「壮大」は大きいことや迫力があることを強調する言葉です。
似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「荘厳」は英語で『sublime』
荘厳は英語の『sublime』に言い換えることができます。
英語の『sublime』には
- 荘厳な
- 崇高な
- 雄大な
などという意味があります。
「荘厳」の対義語・反対語は『粗末』
荘厳の対義語は、『粗末』になります。
粗末には
- 作り方などが、大ざっぱなこと
- 品質などが上等でないこと
などの意味があり、作り方などが、大ざっぱなことを表す際に用いられます。
B男僕の陶芸は粗末な出来なので、見せるのが恥ずかしい。
重々しくおごそかなことという意味の「荘厳」に対して、作り方などが、大ざっぱなことという意味の「粗末」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


