「齷齪」という言葉には、「細かいことを気にして、落ち着かないさま」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「齷齪」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「齷齪」の意味は『細かいことを気にして、落ち着かないさま』

齷齪の読み方は「あくせく」です。
語源は、歯と歯の間が狭いことを意味する「齷齪」だと言われています。
この意味から転じて、「心が狭い」「せかせかする」という意味で広く使われるようになりました。
- 「齷」は、狭い、小さい、ゆとりがない
- 「齪」も、狭い、小さい、ゆとりがない
この2つが合わさってできた言葉です。
『齷齪』には
- 細かいことを気にして、落ち着かないさま
- 目先のことにとらわれて、気持ちがせかせかするさま
などの意味があります。
「齷齪」の正しい使い方を例文で紹介!

「齷齪」は、細かいことを気にして、落ち着かないさまを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子毎日の生活に追われて、齷齪と働いている。
例文②
B男齷齪せず、ゆったり構えて生きたいと思う。
例文③
C子齷齪した生活から抜け出したいと感じている。
例文④
B子目先の利益に齷齪するより、長い目で考えたい。
例文⑤
C男齷齪しても状況は変わらない。
【齷齪を使う時の注意点】
「齷齪」は、心や行動に余裕がなく、落ち着きのない様子をやや否定的に表す言葉です。
そのため、人に対して使う場合は、評価や批判と受け取られないよう文脈に注意しましょう。
また、漢字表記は難しく硬い印象があるため、文章のトーンに応じてひらがな表記を用いると読みやすくなります。
「齷齪」の類義語・言い換え4選

『齷齪』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- せかせか
- バタバタ
- 忙殺
- 奔走
類義語①せかせかの意味
動作や言葉などがせわしくて落ち着きのないさま。
引用:Weblio辞書
B子朝からせかせか動き回り、すでにもう疲れた。
類義語②バタバタの意味
あわただしく物事をするさま。また、あわただしいさま。
引用:Weblio辞書
A子最近は、引っ越し準備で毎日バタバタしている。
類義語③忙殺の意味
多忙なこと。仕事などに追われること。
引用:Weblio辞書
B男期末業務に忙殺されている。
類義語④奔走の意味
忙しく走り回ること。物事が順調に運ぶようにあちこちかけまわって努力すること。
引用:Weblio辞書
B子彼はプロジェクト成功のために奔走している。

「齷齪」と「せっせと」の違いは?

「齷齪」と「せっせと」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「齷齪」には細かいことを気にして、落ち着かないさまという意味がありますが、
それに対し「せっせと」には、熱心に、ひたむきに事を行う様子という意味があります。
「齷齪」は、心や行動に余裕がなく、焦りや落ち着きのなさが感じられる様子を表す、やや否定的な言葉ですが、「せっせと」は、こつこつとまじめに前向きに物事に取り組む様子を表す意味合いを含みます。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「齷齪」は英語で『busy oneself』

齷齪は英語の『busy oneself』に言い換えることができます。
英語の『busy oneself』には
- 忙しく働く
という意味があります。
「齷齪」の対義語・反対語は『悠々自適』

齷齪の対義語は、『悠々自適』になります。
悠々自適には
- 俗事に煩わされることなく自分の好きなように安らかに暮らすこと
などの意味があり、俗事に煩わされることなく自分の好きなように安らかに暮らすことを表す際に用いられます。
B男退職後は田舎で悠々自適な生活を送っている。
細かいことを気にして、落ち着かないさまという意味の「齷齪」に対して、俗事に煩わされることなく自分の好きなように安らかに暮らすことなどという意味の「悠々自適」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


